環境 - 環境配慮型製品

当社グループは地球環境の負荷低減に貢献すること、つまり⽔やエネルギー、原料などの資源を有効活⽤し、環境汚染を防⽌することが企業の持続的な事業活動に必要不可⽋であると考え、さまざまな取り組みを進めていきます。また⾰新的な技術を積極的に活⽤することで持続可能なビジネスを構築していきます。

環境配慮型製品・サステナブル製品

サステナブル製品の考え方

当社グループでは、社会課題解決に貢献する特長を持った製品群を「サステナブル製品」と呼んでいます。
大気に放出されるVOCの低減や、環境に優しい原材料の使用など、製品自体の環境負荷を低減する「環境負荷低減製品」と、お客さま先での塗装時のCO₂排出量の削減に貢献するような、製品の特長をもって社会課題解決に積極的に貢献する「ベネフィシャル製品」の二つに分類しています。
2020年度には新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染症対策につながる機能を持った塗料の開発も積極的に推進しました。今後も気候変動や汚染の防止など、さまざまな課題の解決に真摯に向き合い貢献することを目指します。また世界のマーケットにおいて顧客や消費者のニーズ、需要の変化を的確に把握し、製品やサービスの革新を模索していきます。

取り組み

「サステナブル製品」の実績

2020年度には、世界中で約5,700品目、日本地域では約3,100品目のサステナブル製品を販売しました。日本国内販売のうち、製品の特長をもって社会課題の解決に積極的に貢献するベネフィシャル製品の売上高は約245億円でした。サステナブル製品の認定はマテリアリティ「社会課題を解決するイノベーション創出」を担当する、ESG委員会に諮問されたワーキングチーム(現:グローバルチーム)で実施しました。
一方、日本・アジア地域における2021年度の研究開発においては、約200件のサステナブル製品に関する技術・製品開発テーマに対し、約43億円を費やす計画です。なお、2020年度におけるグループ全体の研究開発費用は18,411百万円であり、連結売上収益に占める割合は2.4%でした。

※対象範囲
図1:日本ペイントグループ、NIPSEA、DGL
図2:日本ペイントグループ、NIPSEA
※NPAC/NPTU/NPIU/NPMC/NPSU

サステナブル製品①船底防汚塗料「アクアテラス」

日本ペイントマリンの船底防汚塗料「アクアテラス」は2021年4月、欧州の海事団体「SAFETY4SEA社」が主催する環境賞「GREEN4SEA VIRTUAL AWARDS」において、日本の企業として初めて「TECHNOLOGY AWARD」を受賞しました。
アクアテラスは、世界初の完全防汚剤フリーの自己研磨型防汚塗料で、重金属防汚剤や防汚活性物質、シリコーンを一切含まないため、海洋環境に優しく、また、船舶にかかる全抵抗を最大10%削減し、CO₂排出量の削減にも貢献します。気候変動の緩和に貢献するものとして、ベネフィシャル製品の一つに位置付けています。環境負荷の低減と効率的な運航を両立させる革新的な技術として、アクアテラスが世界的に評価されました。
また、2021年1月には、塗膜表層制御技術に着目した業界初の親水疎水ナノドメイン技術を駆使した次世代型加水分解船底防汚塗料「FASTAR」を、~もっと速く、もっとクリーンに~というキャッチフレーズで新発売しました。
このような低摩擦型の船底防汚塗料は、2007年に当時世界初となる「LF-Sea」を開発して以来、2013年には進化型である超低燃費型船底防汚塗料「A-LF-Sea」を発表するなど、継続して開発・販売し、世界の海運におけるCO₂の削減を実現しています。当社独自の低摩擦技術ウォータートラップ技術は、CO₂の削減に寄与したことで2019年には「環境大臣賞」を受賞しました。なお、2021年6月末時点において、低摩擦型の船底防汚塗料は、累計約3,800隻の船舶に採用されています。

サステナブル製品②抗ウイルス・抗菌ブランド「PROTECTON🄬(プロテクトン)」

「人びとの健康をまもりたい。安全で快適な未来をつくっていきたい。」――そんな思いから「PROTECTON🄬(プロテクトン)」ブランドは2020年9月に生まれました。PROTECTON🄬は、塗料、コーティング、表面処理の技術を結集して開発した抗ウイルス・抗菌機能を持つペイントテクノロジーブランドです。その名前には、ウイルス・菌などの脅威から人びとの暮らしを「PROTECT」する+あらゆるモノの表面に「ON」していくという機能と思いが込められています。感染症対策に貢献するものとして、ベネフィシャル製品の一つに位置付けています。
2021 年7月に「PROTECTON🄬 バリアックスTM スプレー」を日本ペイント・インダストリアルコーティングスが発売するなど、業務用やDIY・家庭用などの抗ウイルス塗料をすでに5製品発売しており、国内グループ各社でPROTECTON🄬ブランドを展開しています。
PROTECTON🄬 は今後、抗ウイルス・抗菌機能を備えた製品ブランドとして、塗料製品のみならずさまざまな分野に展開する予定です。

共同開発事例 新型コロナウイルス(変異株を含む)不活化を確認、抗ウイルス性ナノ光触媒を共同開発

当社と東京大学大学院工学系研究科、医科学研究所との共同研究において、PROTECTON🄬5製品の塗膜表面に接触させた新型コロナウイルス(SARS-CoV-2:従来株)および変異株(アルファ株)に対する不活化を確認しました。変異株を含む新型コロナウイルスの不活化が確認されたのは国内で初めてです。また、新型コロナウイルスおよび変異株(アルファ株)を不活化する新規抗ウイルス性ナノ光触媒を開発し、新たなPROTECTON🄬製品への導入による社会実装を検討しています。
当社と東京大学は、2020年5月18日に締結した産学協創協定の共同研究テーマの一つである「抗ウイルス・抗菌機能を有し、感染リスク低減を実現するコーティング技術の研究」において、「ポストコロナ社会」を見据えた共同研究を実施してきました。
今後も、東京大学との連携・共同体制により、可視光応答形光触媒をはじめとする新たな革新的コーティング技術について、実環境を想定した新型コロナウイルスに対する効果検証を実施していきます。

※実験に使用した当社製品は、医療品や医療機器などの医療を目的としたものではなく、感染予防の効果を示すものではありません。
※室内の空気中のウイルスを抑制するものではありません。

ライフサイクルアセスメント

当社は、LCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方に則り、市場展開を踏まえて、現行品の置換、環境配慮型製品などの新規商品開発を推進しています。具体的には、RC(レスポンシブル・ケア)目標ガイドラインに、「塗装、廃棄または塗膜機能における環境負荷低減(低温硬化、水性化、遮熱など)商品の開発、推進」の観点でLCAの考え方を踏まえた目標を設定し、原材料の調達から、生産、流通、使用、廃棄に至るサプライチェーンにおける環境負荷の把握と低減を図っています。

Dulux社は、2018年から、建設業界などのお客さまの持続可能なグリーンスター認定プロジェクト達成を支援するために、ISO14025およびEN15804に基づくEPD(環境製品宣言:Environmental Product Declaration)を発行しています。EPDでは、原材料の製造と加工から、製造、使用、廃棄処分に至るまで、製品のライフサイクル全体にわたる塗料の環境への影響を詳しく説明しています。現在、壁用塗料、天井用塗料および準備用塗料のLCAデータを公開しています。
詳細データは、オーストラリアおよび国際環境製品宣言のWebサイト(www.environdec.com)で入手できます。

※ISO14025:製品の環境負荷をLCAの手法を用いて定量的データで表示するタイプIII環境ラベル
EN15804:持続可能な建設工事 - 製品の環境宣言

環境 - 環境配慮型製品に対する取り組み

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