環境

当社グループは地球環境の負荷低減に貢献すること、つまり⽔やエネルギー、原料などの資源を有効活⽤し、環境汚染を防⽌することが企業の持続的な事業活動に必要不可⽋であると考え、さまざまな取り組みを進めていきます。また⾰新的な技術を積極的に活⽤することで持続可能なビジネスを構築していきます。

資源と汚染

グループ方針

持続可能な資源の利用や環境・生物多様性の保護は、当社グループの事業やコミュニティにとって不可欠です。製品とサプライチェーンにおけるライフサイクルと資源循環の改善に取り組んでいきます。

リスクと機会

「資源と汚染」に関連する主なリスクと機会は「マテリアリティ/リスクと機会」をご覧ください。当社グループ全体に共通する課題も存在する一方で、各PCGはそれぞれの地域の現状を反映した重点分野や優先項目を抱えています。

改善点と実績

2022年は、廃棄物の総発生量と回収量、取水量、水消費量の全てが増加しました。各PCGの個別の要因に加え、DuluxGroupが欧州でCromologyとJUBを買収したことが大きく影響しています。
廃棄物総発生量は生産量1トン当たり43%増加し、15.9キログラムとなる一方、総廃棄物に占める有害廃棄物の割合は4ポイント減少し、33%となりました。廃棄物の回収量(再利用・再使用量)は、生産量1トン当たり43%増加し、6.3キログラムとなりました。廃棄物の総発生量に占める割合は、1ポイント増加し、42%となりました。主な変化要因は、CromologyとJUBの買収、これまで計上していなかったNIPSEA中国からの非有害廃棄物データの報告開始、DuluxGroup(太平洋)ロックリー工場における洪水被害後の処理に伴う廃棄物増加です。
取水量は生産量1トン当たり7%増加し、0.58キロリットル、水消費量は同8%増加の0.39キロリットルとなりました。主な増加要因は、CromologyとJUBの買収、NIPSEAグループの生産構成比の変更、DuluxGroup(太平洋)ロックリー工場における洪水被害後の処理に伴う増加です。

実績

各PCGにおける2022年実績と前年からの変化、主な要因については下表の通りです。

パートナー会社グループ(PCG)ごとの実績

PCG 廃棄物 2022年の改善要因と優先事項
総廃棄物
発生量
(kg/生産量t)
有害廃棄物
発生量
(総廃棄物
発生量に
占める割合)
廃棄物回収量
(総廃棄物
発生量に
占める割合)
取水量
(kl/生産量t)
水消費量
(kl/生産量t)
NIPSEA
グループ
10.5
(+46%)
43.2%
(-1.7pp)
23.9%
(0pp)
0.52
(+6%)
0.38
(+8%)
  • 目標:2025年までに水強度を8%低減
  • 2022~2023年計画の一環として、これまで計上していなかったNIPSEA中国からの非有害廃棄物データの報告開始に伴う廃棄物の増加
  • Betek Boyaは、廃水リサイクルや雨水回収、廃水からのポリマー回収を実施
  • 中国金山に、揮発性有機化合物(VOC)を処理するために熱酸化装置を設置
DuluxGroup
(太平洋)
65.6
(+10%)
32.1%
(-3.3pp)
51.4%
(+1.8pp)
0.41
(+14%)
0.23
(+64%)
  • 目標:廃棄物の埋め立てを2030年までに50%削減
  • ロックリー工場における洪水被害後の処理による廃棄物・廃水の増加
  • 埋立廃棄物の削減に向けた2030年までの行動計画を策定・実施
  • Yates Wyeeにおけるバルクバッグのリサイクル開始とトレードセンターにおける廃棄物の分別・回収の改善
DuluxGroup
(欧州)
33.5 15.9% 0.75 0.47
  • Cromologyの工場3ヵ所(フランス、イタリア)に廃水処理施設を設置
日本グループ 50.1
(-12%)
14.3%
(-3.6pp)
96.5%
(+17.1pp)
1.62
(-7%)
0.61
(-24%)
  • 廃水処理場での汚泥削減
  • 廃棄物分別の改善
  • 洗浄水リサイクルの増加
Dunn-
Edwards
11.1
(+1000%)
0%
(0pp)
10.3%
(-44pp)
0.57
(-17%)
0.52
(-23%)

※ 2022年買収以前の実績がないため、前年比データはなし

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