グローバル
2021.06.30

環境を保全し建物内の快適性を向上する断熱システム「ETICS」を展開

#建築構造物用塗料 #製品・事業 #グローバル

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Betek Boya は、トルコの建築用塗料市場でNo.1のシェア誇る日本ペイントグループのパートナー企業*1です。主力製品の一つに断熱材があります。断熱材は、外気と室内の熱の移動を最小化させることで、室内温度を管理し、エネルギーを節約する重要な役割を担います。

*1パートナー企業:日本ペイントホールディングスの100%連結子会社

Betek Boyaは、断熱性能や建物の耐久性を向上させるシステムETICS(External Thermal Insulation Composite Systems)をトルコの建築業界で初めて導入しました。断熱ボード・ベースコート(下地)、補強材、トップコート(外装塗料)などいくつかの部材で構成されているETICSは、冷暖房の効率を高め光熱費が抑えられるため、一般住居にも広がっています。 また、欧米諸国の温室効果ガス排出量の削減などの環境規制の促進やグリーン建築*2の進展により、トルコでの断熱材の需要が益々高まっています。断熱材によって、1年を通して快適な空間づくりだけでなく、建物自体の劣化を防ぐメリットがあります。

*2グリーン建築:地球環境への負荷を削減すると同時に、人々にとって健康的な住環境を提供する建物を指します

断熱システムETICSヒートマップ画像

断熱システムETICSの開発は、2003年にさかのぼります。
2003当時は、断熱材が導入されているトルコの建物は、わずか10%以下でした。このため、建物の冷暖房の使用で多くのエネルギーを使っており、温室効果ガスを排出していました。Betek Boyaは、エネルギー損失や温室効果ガス排出削減の寄与に向けて、断熱・耐衝撃・耐火、耐湿など異なる機能や性能を有している複数のETICSシステムをDalmaçyalı, Expert, Fawori等のブランド名で展開しています。また、すべてのシステムは欧州基準標準化委員会(CEN)の規格や欧州技術認証機構(EOTA)のガイドラインに基づく厳しい試験を通過し、高い品質と信頼性の証明を獲得しています。さらに各種耐性試験も定期的に実施し、性能のさらなる向上と新システムの開発を進めています。

Betek Boyaでは、お客様がETICS導入の際、販売店とともに現地を視察し、立地地域の気候、築年数など建物の調査や建物の表面温度を把握できるサーマルカメラを用いた熱損失を計測します。調査結果から建物の要件や構造との互換性、価格などのお客様のニーズに対応した最適なETICSの選定や提案をサポートします。施工後にはエネルギー識別証明書*3を発行するなどすべてのステップを監修し、建物のオーナーに安心して採用いただけるソリューションを提供しています。

*3エネルギー識別証明書:建物のエネルギー需要、エネルギー消費分類、断熱特性、冷暖房システムの効率に関する情報を含む文書です。高いエネルギー性能を備えたエネルギー識別証明書を取得するには、正しい断熱材の厚さとシステムを選択する必要があります。建物のエネルギー性能に関する規則によると、2020年1月1日現在、トルコの建物のエネルギー識別証明書を取得することが義務付けられています。また、エネルギー識別証明書は10年ごとに更新する必要があります

適切な断熱システムの導入は、①最大50%の省エネを実現、②オールシーズン快適な環境を提供、③建物寿命の延長、資産価値の向上、④健康的な住環境の実現を果たします。Betek Boyaは温室効果ガス排出削減等、環境保全と持続可能な社会の実現に向けて、効果を発揮するシステム開発と社会への普及に尽力しています。

Betek Boya webサイト
https://www.betek.com.tr/

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