「アセット・アセンブラー」モデルを構成する“5つの強み”
1. 強大な市場規模を誇る塗料・周辺分野に特化
世界の塗料需要推移※1 ※2
当社は、人口や1人当たりGDPの増加、都市化の進展などとの相関性が高く、巨大な市場規模を誇り、今後の成長ポテンシャルの大きい塗料・周辺分野に特化しており、深い専門知識を有しています。SAF(密封剤・接着剤・充填剤)やCC(建設化学品)に代表される塗料周辺市場も魅力的な市場規模となっており、塗料製品に加えて、周辺製品をワンストップで提供できる体制を整えています。
2. 塗料・周辺事業のリスク・リターン優位性
当社は、塗料・周辺市場において、強いブランド力・高い市場シェアを有しており、新規参入ハードルを高め、強固なリーディングポジションを構築しています。地産地消で地域特性のある塗料・周辺市場は、自律・分散型経営によってPMIリスクを最小化できる一方、利益・キャッシュ創出を見込みやすい“ローリスク・グッドリターン”の特長を有しており、M&Aにも適した市場となっています。
- 塗料・塗料周辺事業の特長
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地産地消型ビジネス 各国・地域で異なる顧客ニーズ
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高い参入障壁 少ない上位ブランドが市場を占有
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塗料周辺にも魅力的な市場がいくつも集積 塗料製品に加えて、周辺製品をワンストップで提供
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3. 優秀なタレント・ブランドの集合体としての強み
優秀なタレントやブランドの集合体がもたらす強みは、塗料・周辺分野に特化しているがゆえに、想定以上のシナジーを期待することができます。各地域の市場特性を深く理解するパートナー会社のマネジメントはMSVを熟知し、自律・分散型経営によってその能力を最大限に発揮しています。欧米型の標準化モデルやコスト・カット・シナジーではなく、ローカル色の強い業界にあって各パートナー会社の強みを最大限に生かせるモデルとなっており、当社グループへの参画を希望する企業にも魅力的なモデルとなっています。
パートナー会社への強固な「信頼」に基づく自律・分散型経営
当社グループは、国内外のパートナー会社に対する「信頼」をベースに、権限委譲と結果責任を組み合わせた経営体制「自律・分散型経営」のもとで、各地域のパートナー会社が相互に連携・協同しながら、自律的な成長を追求しています。
当社グループの主力事業である汎用(建築用)塗料事業には「地産地消」という特徴があるように、ホールディングス(持株会社)である当社からグループ全体を横断的に統制することは、あまり意味がありません。むしろパートナー会社同士が互いに学べるものは学び合い、グループとしてのシナジーを創出していくことこそ重要です。
これは中央集権的なコントロールではなく、各地のパートナー会社が各社間での有機的な連携・協働を進め、自律的(Autonomous)な成長を追求するという考え方です。
ガバナンスの観点から、パートナー会社のCEOの選解任や財務戦略はグループ経営トップとしてホールディングス会社の経営陣が判断しますが、それ以外の部分については、各社の自律的な取り組みによって多様なグループシナジーを発揮させていきます。
4. 日本円ベースの強み
日本という安定通貨・安全市場において、金融機関との長期的な関係性、強力な支援のもと、低金利での借り入れが可能となっている点は、グローバルな競合他社にはない独自の強みとなっています。
5. 先進的なガバナンス
当社は、独立社外取締役が過半数を占める、先進的かつ実質的な実効性を伴うガバナンスを構築しています。取締役会が大株主とともにMSVの実現という共通の判断軸を有し、少数株主利益の保護を徹底しているのは、当社ならではの強みです。