文字サイズ

「統合報告書2022」の発行に当たって

「統合報告書2022」の発行に当たって

「アセット・アセンブラー」として、信頼をベースとした自律・分散型経営の実践により、株主価値最大化(MSV)を目指します。

私たちが共同社長に就任して、1年以上が経過しました。この間、日本ペイントグループのPurpose「サイエンス+イマジネーションの力で、わたしたちの世界を豊かに。」のもと、強固な「信頼」関係に基づくパートナーシップを発揮しながら、経営上の唯一のミッションであるMSVをともに追求してきました。ウィー・シューキムは主に売上成長と利益拡大による「EPS(1株当たり当期利益)の最大化」に、若月雄一郎は主に資本市場の期待を適切に高める「PER(株価収益率)の最大化」にそれぞれ力を注ぎ、協働して数多くのコーポレートアクションを迅速に実行してきました。

この結果、「中期経営計画(2021-2023年度)」 1年目に当たる2021年度の売上収益は、新型コロナウイルスの影響が継続する中、販売数量の増加と価格/ミックスの改善に加え、為替影響やインドネシア事業の新規連結効果などにより、過去最高を達成することができ、中計2年目の2022年度には既に最終年度の目標1兆1,000億円を超える見込みとなりました。営業利益では、原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱などを背景に、必ずしも満足できる水準には達することができなかったものの、「小さな本社」を志向する中で当初想定していた費用を大幅に削減したことなどにより、一過性費用を除いたベースで実質増益を確保することがでました。こうした中計1年目の量的・質的な進捗に鑑み、最終年度の営業利益目標1,400億円は引き続き堅持し、売上成長とマージン改善による目標達成をグループ一丸となって目指していきます。

中計1年目はまた、既存事業と新規M&Aの両輪で成長を加速する「アセット・アセンブラー」モデルの強さを再認識することができた1年でもありました。当社グループは、国内外のパートナー会社に対する「信頼」をベースに、権限委譲と結果責任を組み合わせた経営体制「自律・分散型経営」のもとで、各地域のパートナー会社が相互に連携・協働しながら、自律的な成長を追求しています。現地に精通し、MSVを熟知した「信頼」できる優秀なパートナーがいることの有り難さは、私たち2人も日々強く実感しているところであり、我々の共通のミッションの達成に向けての協働を続けていきます。

MSVの結果である株価は過去10年で683%上昇(下図参照)し、TOPIX化学業種平均や競合他社平均を上回って推移しており、今後も世界に類を見ない「アセット・アセンブラー」として、MSVの実現を目指してまいります。

投資家の皆様には、今後ともご理解、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


当社株価の推移

当社株価の推移
当社 +683%
競合他社平均(平均値) +649%
TOPIX化学業種平均 +183%
競合他社平均(中央値) +159%

※1 出所 : FactSet(2022年6月30日時点)、Bloomberg
※2 2012年6月29日の株価を100として指数化
※3 競合他社には、Sherwin-Williams、BASF、Asian Paints、PPG Industries、AkzoNobel、Berger Paints India、Axalta、SKSHU Paint、Kansai Paint、TOA Paint、Asia Cuanonを採用
※4 Axalta、SKSHU Paint、TOA Paint、Asia Cuanon は、上場日の指数化された Sherwin-Williams の株価で指数化

2022年08月31日
取締役 代表執行役共同社長
取締役 代表執行役共同社長 若月 雄一郎 サイン画像
取締役 代表執行役共同社長
取締役 代表執行役共同社長 ウィー・シューキム サイン画像


共同社長就任メッセージ動画

(2021年4月28日「代表執行役(社長交代)の異動に関する記者会見」より)


関連ページ

このWebサイトには、いくつかのCookieと同様の機能が必要です。
お客様が当社を許可する場合、当社はサービスを改善するために、これらの手段を使用して集計統計のお客様の訪問に関するデータを収集します。さらに、YouTubeを使用して動画を表示します。動画を視聴することにした場合にのみ、Cookieなどの手段を使用します。許可しない場合は、技術的なCookieのみ使用されます。
詳しくはこちら