個人投資家の皆様へ

拡大を続ける塗料業界において、リーディングカンパニーとして持続的成長を果たす当社グループをより深くご理解いただけるよう、独自の強みや取り組み、経営戦略などを分かりやすくご説明します。

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日本ペイントグループとは

2021年8月10日に公表したウットラムへの事業譲渡に伴い、欧州自動車用事業およびインド2事業を非継続事業へ分類。2021年12月期は非継続事業を除いた継続事業のみの金額。また2020年12月期もIFRS会計基準に基づき遡及修正を実施した金額

塗料業界のリーディングカンパニーとして、
140年にわたり社会・環境の変化に応じた塗料を
グローバルに提供しています

当社はアジア1位、世界4位の総合塗料メーカーです。創業から140年間にわたり、自動車、ビル、住宅、橋梁、列車など、あらゆるものを塗料でコーティングし経年劣化を防ぐなど、人々の生活を支えるインフラ的存在として事業を拡大してきました。経営のミッションである、「株主価値最大化(MSV)」を図るべく、抗菌・抗ウイルス、遮熱効果のある機能性塗料を開発するなど、社会課題の解決を通じてグローバルでのプレゼンス拡大と持続的な成長を目指しています。

数字で知る日本ペイントグループ

  • 創業

    143周年
    創業143周年(2024年3月14日時点)を迎えた“日本ペイントホールディングスグループ”。その歴史は、1881年に創業者 茂木重次郎が洋式塗料の国産化をこころざし、当社の前身である光明社を設立したことに始まります。
    以後、幾多の困難を乗り越え、世界でも屈指の塗料メーカーに成長しています。
  • 2023年度売上収益

    14,426億円
    当社グループは2024年4月4日に、2024年度からの中期経営方針を公表しました。「株主第一主義」とは一線を画し、お客様・従業員・取引先・社会などへの責務を果たした上で残存する「株主価値最大化(MSV)」に尽力し、富の創出を図ってまいります。
  • 世界の事業展開

    47国/地域
    1962年にシンガポールに進出し、グローバル市場に乗り出しました。
    以来、積極的に海外事業を推進し、現在ではアジアを中心に欧米など47の国と区域に展開し、世界中のお客様に満足と感動を届けています。
  • 従業員

    3.4万人
    ※2023年12月末時点
    当社グループで働く従業員は、海外をあわせると総勢で34,393人で、その9割以上が海外で勤務しています。
    世界の各地域で国籍・性別・年齢など、バックグラウンドが異なる仲間が、互いの価値観を尊重し、相互信頼のもと、“日本ペイント”の製品・サービスを展開しています。
  • 売上高ランキング

    世界 第4
    ※当社推計
    当社グループの売上収益は14,426億円(2023年12月期)。当社の推計では、塗料の売上収益はアジア第1位、世界第4位となります。
    寡占化が進む塗料市場において、グローバルペイントメジャーをめざし、各事業領域においてグローバルでの未参入地域への進出を拡大しております。
  • 1株あたりの配当金

    年間14
    ※2023年12月期実績
    当社の2023年12月期の1株当たりの配当金は年間14円です。
    今後の配当については、成長のための戦略投資と株主還元の両立および継続的な増配基調をめざしています。

社会課題を解決したい。その志が創業の原点

1879 (明治12年)

当時の日本で多くの人を悩ませていた白粉(おしろい)の
「鉛中毒」を解決するため、無毒性の「亜鉛華」の精製に日本で初めて成功
伊藤博文より亜鉛華の製造免許を許諾される

  • 創業者 茂木重次郎
    創業者 茂木重次郎
  • 亜鉛華製造免許
    亜鉛華製造免許
1880 (明治13年)

当時の様式塗料は輸入品であり、高価格品であったことから、
独自に塗料技術の開発に着手し、日本初の国産塗料を完成

  • 日本初の国産塗料
    日本初の国産塗料
1881 (明治14年)

東京・三田に「共同組合光明社」設立(日本ペイントグループの創業)

社会からの期待に塗料技術で応え、社会の課題を解決してきた140年

創業の志は、現在にも引き継がれており、その時代時代において社会インフラを⽀えたり、⼈々の快適な⽣活を守る塗料を提供してきました。
その結果、売上収益は年々着実に増加し、2023年には過去最高となる14,426億円まで成⻑しています。

国産塗料への社会的ニーズの高まりと
戦後復興での民間需要の増加

1879
  • 無毒性の亜鉛華を日本で初めて開発
1880
  • 国産塗料の完成
1912
  • 船底塗料の国産化に成功
1920-
  • 国産初の耐アルカリ性塗料、耐酸塗料を開発
1945-
  • 戦後復興に塗料技術で貢献
1951-
  • 列車や家電、事務機などを対象とした新技術・新製品を開発

高度経済成長による需要増加と
社会・環境意識の高まりでの社会的責任への注目

1960-
  • 造船、家電、自動車需要に対応する新製品を投入
1990
  • 錫フリーの船底防汚塗料「エコロフレックス」を世界で初めて開発
2006
  • 道路用遮熱塗料「ATTSU-9 ROAD」を開発
2007
  • 低摩擦型船底塗料「LF-Sea」を世界で初めて開発
2017
  • 抗ウイルス・抗菌塗料の開発
2020
  • 抗ウイルス・抗菌機能を備えた製品ブランド「PROTECTON」を立ち上げ
売上収益14,426億円

自動車用・汎用塗料を中心に幅広く塗料事業を展開しています

2023年度売上収益 内訳
  • 自動車用塗料
    自動車用塗料 2023年度売上収益1,824億円自動車用塗料 2023年度売上収益1,824億円

    自動車のボディ用塗料から内装などの部品用塗料まで、高品質・高性能な製品群を取りそろえ、グローバルに事業を展開しています。

  • 汎用塗料
    汎用塗料 2023年度売上収益9,097億円汎用塗料 2023年度売上収益9,097億円

    住宅、ビル、橋梁、プラントなどの塗装に使用される塗料を提供。高耐候、高意匠、抗ウイルス・抗菌などの高機能、遮熱や水性化による環境配慮型製品を展開し、最新のコーティング技術で社会に貢献しています。

  • 工業用塗料
    工業用塗料 2023年度売上収益902億円工業用塗料 2023年度売上収益902億円

    建築資材、住宅外装材、家電、オフィス家具、建設・農業機械、鉄道など、幅広い工業分野に「プレコート用塗料」「ポストコート用塗料」や「水性塗料」「粉体塗料」などの環境配慮型塗料を提供。グローバルに事業領域を広げています。

  • ファインケミカル
    ファインケミカル 2023年度売上収益203億円ファインケミカル 2023年度売上収益203億円

    幅広い産業に向けた塗装下地や機能性コーティングなどの表面処理分野、および電子材料や自然エネルギーなど新素材に適したコーティング材料分野において先進的な製品とサービスを提供し、グローバルな社会課題の解決に貢献しています。

  • その他塗料
    その他塗料 2023年度売上収益810億円その他塗料 2023年度売上収益810億円

    造船・海運業界の世界的な環境規制に対応する超低燃費型船底防汚塗料など先進的な塗料を開発しています。また、新車塗装で培った最先端技術を応用し、補修に適し、かつ環境負荷の低減につながる塗料を提供しています。

  • 塗料周辺事業
    塗料周辺事業 2023年度売上収益1,591億円塗料周辺事業 2023年度売上収益1,591億円

    気密性や防水性などの機能を発揮する密封剤や接着剤、断熱材などの建設用材料に加え、ガレージドアや住設用製品を提供しています。

アジアを基盤に、欧米やオセアニアなど
世界47ヵ国・地域で幅広く展開しています

2023年度セグメント別売上収益構成比 日本:14%(2,015億円)、NIPSEA:53%(7,715億円)、DuluxGroup:25%(3,604億円)、米州:8%(1,092億円)

日本

自動車用塗料、汎用塗料、工業用塗料、ファインケミカルなどの多様な事業を展開。優れた技術力とブランド力、顧客基盤を持つマーケットリーダーとして、日本の塗料業界を先導しています。

NIPSEA

世界最大の市場である中国へ1992年に進出。強固なブランド力と販売網を強みに、汎用塗料市場でシェアNo.1の地位を確立。自動車用や工業用にも幅広く展開。
シンガポールやマレーシア、インドネシア、トルコなど成長余力のある地域にも事業を展開し、強いブランド力のある汎用塗料に加え、自動車用や塗料周辺分野でも事業を拡大しています。

DuluxGroup

安定成長が見込まれるオセアニアにおいて、No.1の市場シェアと認知度を誇るマーケットリーダーのポジションを確保し、オセアニアでの成長力を欧州塗料市場での活用や塗料周辺分野でのグローバル連携による活用で市場成長を上回る成長を図っています。

米州

1980年代以降、日系自動車メーカーの北米進出が加速したことに伴い、米国・カナダ・メキシコに拠点を設立するなど、自動車用事業を拡大。近年では旺盛な住宅需要を背景に汎用分野は着実に事業を拡大しています。

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