環境

当社グループは地球環境の負荷低減に貢献すること、つまり⽔やエネルギー、原料などの資源を有効活⽤し、環境汚染を防⽌することが企業の持続的な事業活動に必要不可⽋であると考え、さまざまな取り組みを進めていきます。また⾰新的な技術を積極的に活⽤することで持続可能なビジネスを構築していきます。

廃棄物・資源

廃棄物に関する規制強化や処理コストの上昇、原材料などに関する顧客ニーズの変化というリスクを踏まえ、ライフサイクルを通じた環境負荷低減に配慮し、廃棄物削減や資源の有効利用に取り組んでいきます。

廃棄物、資源の有効利用に関する考え方

当社グループでは、廃棄物の削減や資源の有効利用は、持続的な事業の推進において重要であると考え、マテリアリティ「資源と汚染」を掲げ、廃棄物の適正管理および資源の効率的利用に努めています。さらにグループ全体で廃棄物の削減・資源の有効活用を実現するために、2021年にESG委員会傘下のグローバルワーキングチーム(現:グローバルチーム)にて、廃棄物の削減・資源の有効活用に関するグローバル方針を設定しました。この方針に基づき、具体的な取り組みを推進していきます。

私たちはReduce, Reuse, Recycle(削減、再使用、再生利用)を通じて積極的に廃棄物を削減していきます。各国/各地域の法令を遵守し、特に有害廃棄物の責任ある管理を行います。

2023年にマテリアリティ「資源と汚染」に関して新しいグループ方針を策定しました。この方針に基づき、引き続き大気・土壌・水質汚染の防止に努めていきます。

廃棄物削減とゼロエミッションに向けた取り組み

廃棄物の削減や資源の有効利用は、持続的な事業の推進において重要であると考え、廃棄物の適正管理や資源の効率的利用に努めています。 NIPSEAグループでは、中国で発生する廃棄物が大きな割合を占めています。中国における廃棄物を効果的に管理するため、情報管理システムを導入し、環境パフォーマンス評価と汚染物質排出指数の予測を行い、改善すべき事項の特定が可能となりました。このシステムは、中国政府が発表する最新のガイドラインや情報に基づいて、毎年の汚染物質排出量の統計や環境税の自動計算機能も備えています。
Dunn-Edwardsでは、余った塗料の回収とリサイクルを実施するペイントケア(PaintCare)に参加しています。このプログラムはカリフォルニア州、オレゴン州などで展開されており、各州が定める塗料容器のサイズに応じた手数料によって運営されています。

DuluxGroupにおける溶剤の回収

ケーススタディ

DuluxGroupにおける溶剤の回収

DuluxGroupのRockleaでは、プロセス機器の洗浄の副産物として毎年500キロリットル以上の廃溶剤が発生し、外部の廃棄物処理会社を通じて焼却処理されていました。新たに建設された溶剤回収プラントにより、廃溶剤の80%を再利用できるようになり、新たな洗浄溶剤の購入は86%削減されました。
工場の洗浄工程で出た廃溶剤は、回収プラントの蒸留容器に移され、溶剤と塗装工程残渣を分離した後、工場に戻されて新しい洗浄溶剤として使用されます。蒸留工程から排出される蒸気についても、バイオフィルターを通すことで自然環境への排出を最小限に抑えています。

廃棄物の削減と資源の有効利用に向けた日本グループの取り組み

日本グループでは、廃棄物の削減や資源の有効利用は持続的な事業の推進において重要であるとの考えのもと、電子マニフェスト制度にも対応できる廃棄物総合管理システムを導入しており、廃棄物などの発生量管理、発生した廃棄物などの適正処理、その有効利用も含めた活動の展開、グループ全体で廃棄物などの削減に取り組んでいます。2021年度は前年度より生産量が回復したことなどを受けて、廃棄物等の発生量が増加しました。
再資源化等の割合は2020年度より上昇しており、引き続き再資源化等の活動を継続します。また、2022年4月よりプラスチック資源循環促進法が施行され、日本グループは排出事業者に該当するため、排出抑制と再資源化等の活動をより一層推進していきます。
漏洩事故は減少しておりますが、構外への流出事故が2件発生しました。いずれも速やかな処置により、水質や土壌への影響は生じていません。なお、2020年度から事故区分を変更しており、併せて開示内容を更新しています。

廃棄物削減と資源の有効利用に関する目標と実績

廃棄物削減と資源の有効利用のマネジメントは、レスポンシブル・ケア活動にて運用しています。2021年度の目標及び実績は環境・安全マネジメントページをご参照ください。
廃棄物の排出量・資源の有効利用の詳細はESGデータページをご参照ください。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の管理

有害性が高く人体の健康や環境へ影響を及ぼすポリ塩化ビフェニル廃棄物については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、および「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に準拠しながら、保管事業場において厳重に管理し、処理期限までの廃棄処理を順次進めています。

有害廃棄物の排出量

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で定められている特別管理産業廃棄物(爆発性、毒性、感染性、その他人の健康又は生活環境に係る被害を生ずる恐れがある性状のもので、引火性廃油、廃強酸、廃強アルカリ、特定有害産業廃棄物)を有害廃棄物(危険廃棄物)と認識し、排出量を管理しています。

有害廃棄物の排出量の詳細はESGデータページをご参照ください。

その他の取り組み-工業会などへの参加

当社グループは、環境汚染や廃棄物削減などの取り組みにあたり、「一般社団法人日本化学工業協会(日化協)」や「日本塗料工業会(日塗工)」に参加しています。
具体的には、日化協が自主調査対象として定めた物質に対し、大気負荷量、水質負荷量、水使用量、排水量などのパフォーマンス指標を管理しています。また、日塗工が行う安全環境管理の実績調査(エネルギー、CO₂、廃棄物、PRTR、VOC)に回答することで、塗料業界の環境保全に対する実態把握に協力しています。
さらに、経団連による「循環型社会形成自主行動計画」に基づき廃棄物の削減、再資源化を推進し、フォローアップ調査にも回答しています。

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