文字サイズ

財務・資本戦略

代表執行役共同社長  若月 雄一郎

Purposeのもとでパートナー各社が一体となり、
「株主価値最大化(MSV)」と持続的な成長・発展を目指します。

代表執行役共同社長
若月 雄一郎

「株主価値最大化(MSV)」の実現に向けた私のミッションの中でも「PER(株価収益率)の最大化」は重要なポイントです。PERは資本市場の期待そのものであり、その最大化には積極的なIR活動や最適な財務戦略、サステナビリティの推進、そしてM&Aによるさらなる成長の実現が重要です。特に、優良なM&Aを実施するには、適正価値での買収の実現や潜在リスクの見極め、買収のための最適資本構成の仕組み、買収後の適切な運営などを総合的に考える必要があり、資本市場に最も近いところで長年リーダーシップを発揮してきた自身の経験や知見が存分に生かせると考えています。

買収会社の強みとグループ支援力を組み合わせた独自のM&A成功モデルを構築

M&Aは当社グループの持続的成長における重要な要素です。現状の事業ポートフォリオに基づく高い成長を基盤としながらも、成長をさらに加速させていくために新たなパートナーの参加を積極的に検討しています。M&Aのターゲットとしては、塗料市場の過半を占め、今後も引き続き成長が見込める建築用を中軸に、工業用や塗料周辺市場も視野に入れています。また、現地で市場シェアの高い会社、強力なブランドや優秀な経営陣を有するなどのポイントはありますが、一言で言えば「MSVに資するかどうか」になります。あまり買収要件を細かく設定せず、EPSに貢献するか、将来の事業成長に寄与するかを見極めて、柔軟かつ迅速に判断していきます。例えば、A社を買収すれば将来的にB社は買えなくなるといった場合、長期的な視点でどちらがMSVに貢献するのかを見極める必要があります。従って、一つの選択肢にこだわるのではなく、他の選択肢や機会と併せながら検討し、MSV へ寄与するM&Aを実施していきます。

これまでM&Aアドバイザーとして多くの案件に携わってきた経験から、私はM&Aを成功させる条件の一つは、買収後の統合プロセス(PMI)や現地オペレーションの支援を、当初からしっかり見据えて体制を構築していることだと考えています。具体的には、人材の獲得も含めてM&Aを実施し、買収後も、各社の自律性を尊重しながらガバナンスを効かせることで、彼らのモチベーションを高く維持しています。加えて、原材料の共同調達や資金面での支援、ベストプラクティスの共有など、グループとしての強みを生かして買収企業のオペレーションを強力にバックアップし、現地市場での高い成長につなげています。

当社はこのような考え方に基づき、買収会社のコストカットだけを求めるのではなく、むしろ成長ポテンシャルを最大限に発揮させることができるため、こうした考え方に共感する会社を中心に、今後も当社グループのパートナーをグローバルに拡大することができると考えます。

EPS増大を通じたTSRの向上と安定配当の継続に努める

「株主価値最大化(MSV)」の追求に当たっては、適正なレバレッジによる最適資本構成を志向することや、戦略性の高いM&Aにおいて一時的なレバレッジの上昇は容認するという財務規律を維持しつつ、成長投資を優先的に実施することでEPS(基本的一株当たり当期利益)を増大し、TSR(株主総利回り)を向上させていきます。
TSRのうち株主の皆様への配当については、業績動向、投資機会、配当性向などを総合的に勘案しながらも、安定的かつ継続的に実施する方針で、現状の配当性向は30%を維持することを目標としています。

互いの強みを融合し、2人の力でMSVを実現

共同社長体制が決定してから、ウィー氏とは毎日メールやチャットで頻繁に意見交換する傍ら、週に2、3日は2時間ほど直接打ち合わせしています。それぞれ主軸とする責任範囲はありますが、だからと言って相手の管掌範囲に不干渉であるということは一切なく、経営判断は2人で行うことにしています。例えばM&Aの直接の担当者は私ですが、事業部門に主体性がないとM&Aは意思決定できません。このように、何事を決めるにも必ず2人で話し合って「MSVの観点から何が正しいか」を判断していますが、私たち共同社長体制の特徴は、その判断が圧倒的に速いということです。これは顧客を重視する私たちの経営哲学や経験が可能にしたものです。このようにお互いの強みを融合することで、経営上のミッションであるMSVは必ず実現できると確信しています。




財務ハイライト

※2016-2017年度は日本基準 / 2018-2020年度はIFRSの数値を記載

※1:2016-2017年度の配当性向は、日本基準数値にのれん償却額を調整し、算定
※2:ROIC(日本基準):税引後営業利益÷(ネット・デット+純資産合計) ROIC(IFRS):税引後営業利益÷(ネット・デット+資本合計)
※3:ネット・デット:有利子負債(社債及び借入金(流動・非流動)+その他の金融負債(流動・非流動))-手元流動性(現金及び現金同等物+その他の金融資産(流動))



関連ページ

このWebサイトには、いくつかのCookieと同様の機能が必要です。
お客様が当社を許可する場合、当社はサービスを改善するために、これらの手段を使用して集計統計のお客様の訪問に関するデータを収集します。さらに、YouTubeを使用して動画を表示します。動画を視聴することにした場合にのみ、Cookieなどの手段を使用します。許可しない場合は、技術的なCookieのみ使用されます。
詳しくはこちら