サステナビリティマネジメント
サステナビリティ基本方針
当社は2023年3月、取締役会において「サステナビリティ基本方針」を決議・公表しました。当社グループのサステナビリティは、「アセット・アセンブラー」モデルを通じてMSVを追求する前提であり、MSVをゴールとするものであることを改めて認識した上で、パートナー会社の自律性を重視した「自律・分散型経営」のもとで、サステナビリティを推進することを明記しました。
日本ペイントグループは、環境など自然資本の保全・多様性の確保などによる人的資本の拡充・社会課題を解決するイノベーションの創出などを持続的な成長の機会と捉え、グループを構成するパートナー会社が、サステナビリティ戦略を自律的に策定し事業活動を行います。そのうえで、適切なグループガバナンスのもとマテリアリティに関するリスク・機会を把握し、顧客・取引先・従業員・社会などへの法的、社会的、倫理的責務を十分に果たしたうえで、経営上の唯一のミッションである「株主価値最大化(MSV)」を実現します。
自律型サステナビリティ体制
共同社長のリーダーシップのもと、マテリアリティに対応した「環境&安全」、
「人とコミュニティ」、「イノベーション」、より横断的な「ガバナンス」、「調達」の5つのサステナビリティ・チームを組成しています。各パートナー会社の自律性を重視した「自律・分散型経営」のもとで、各テーマに長けたビジネスリーダーを中心にグローバルな取り組みを進めています。
チームリーダーは、共同社長に向けて進捗や提案をおおよそ四半期に一度の頻度で直接報告し、共同社長は取締役会に随時報告することで、取締役会はサステナビリティに関する活動を監督しています。
グローバルチーム | 環境&安全 | 人とコミュニティ | イノベーション | ガバナンス | 調達 |
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スコープ | ● 環境フットプリントを最小化 ● 従業員・ステークホルダーの安全確保 |
● 従業員の幸福のために投資 ● 全てのステークホルダーを含むより良い地域社会を構築 |
● サステナブル製品を推進 ● SDGsやネットゼロに向けたイノベーションを追求 |
● Integrity(誠実)、内部統制、リスク管理など、上場企業としての最新のガバナンス体制を確保 | ● 経済的、環境的、社会的責任のあるプロセスを通じた製品とサービスのサステナブルな調達を確保すべく、サプライヤーとのエンゲージメントを推進 |
グローバルチームリーダー | DuluxGroup ブラッド・ホーデン |
Nipseaグループ グラディス・ゴー |
Nipseaグループ/NPCS ホン・ジャン |
NPHD/NPCS 井上 由理 |
Nipseaグループ ジャネット・リン |
プロジェクト候補地または新規事業のデュー・ディリジェンス
日本ペイントグループは、労働災害を未然に防止する仕組みとして、工場の新設、拡張を含む全ての設備工事について、計画段階から稼働段階までの各段階における労働安全衛生、環境保全および災害に関するリスクの事前評価を行っています。
また、企業買収を行う場合には、デュー・ディリジェンスの一環として、買収先の安全管理体制および運用状況、環境保全に関するマネジメント体制など、労働安全衛生、環境保全、労働慣行に関するリスク評価を行っています。2019年、豪州塗料メーカー DuluxGroup Limited 社およびトルコ塗料メーカー Betek Boya ve Kimya Sanayi Anonim Şirketi 社の買収の際にも、同評価を行い、過大なリスクがないことを確認しています。
さらに、買収先の日々のオペレーションにおいても、顕在化したリスクのみならず潜在リスクの洗い出し、低減などの対策に積極的に取り組んでいます。