ESGステートメント ESGマネジメント
ESGステートメント
日本ペイントグループは、当社が活動するあらゆる地域における持続可能な発展を支え、推進するために事業活動を行うことを目指します。そして、その活動は、経済・社会・環境という3つの要素を、バランスよく一体となった形で、実施します。
塗料とコーティングおよびその周辺分野における事業を通じて、全ての人々に豊かな彩、快適さおよび安心を提供することは、創業以来の私たちの変わらぬ使命です。
グローバルな持続可能性に関する社会課題の解決は、将来の世代に向けた私たちの責務であり、継続的な成長と成功への原動力です。私たちは、これらを達成するために、次のことを行います。
- 革新的な製品やサービス、新たな事業機会を通じて、持続可能性の強化に資するため、バリューチェーンのあらゆる場面での技術による貢献を追求します。
- ステークホルダーの期待に応えるため、ステークホルダーとの対話を重視し、共に活動することで、共有する持続可能性への約束、責任や課題に応えます。
- 透明性・客観性・公正性を備えた経営を確保し、当社が活動する全ての社会からの信頼を得るために、実効性のあるガバナンスの枠組みを確立します。
- 当社の多様な従業員および関係会社の職員が、それぞれの可能性を最大限に発揮し、革新的で持続可能な価値を創造することを尊重し、支援し、かつ、推進します。
- 持続可能性改善計画を推し進めることは、新たな事業機会や株主価値最大化※につながると理解し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)を支持します。
※「株主価値最大化」は、顧客・取引先・従業員・社会などへの責務を果たすことを前提とした上で、残存する「株主価値」を最大化することを意味します。
ESGマネジメント
自律型サステナビリティ体制
当社は、「アセット・アセンブラー」モデルのもと、2022年よりサステナビリティ体制を一新し、本社主導ではなく、ビジネスとの結び付きをより強化する自律的な体制に変更しました。取締役 代表執行役共同社長の直下に、マテリアリティをベースとした5つのグローバルチームを構成し、グループ一体でサステナビリティ戦略を進めています。
チームリーダーは進捗や提案を共同社長に向けて直接報告し、共同社長は取締役会に随時報告することで、取締役会はサステナビリティに関する活動を監督しています。

※パートナー会社:日本ペイントHDの連結子会社の呼称
グローバルチーム | 環境&安全 | 人とコミュニティ | イノベーション | ガバナンス | 調達 |
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スコープ | ● 環境フットプリントを最小化 ● 従業員・ステークホルダーの安全確保 |
● 従業員の幸福のために投資 ● 全てのステークホルダーを含むより良い地域社会を構築 |
● サステナブル製品を推進 ● SDGsやネットゼロに向けたイノベーションを追求 |
● Integrity(誠実)、内部統制、リスク管理など、上場企業としての最新のガバナンス体制を確保 | ● 経済的、環境的、社会的責任のあるプロセスを通じた製品とサービスのサステナブルな調達を確保すべく、サプライヤーとのエンゲージメントを推進 |
グローバルチームリーダー | DuluxGroup ブラッド・ホーデン |
Nipseaグループ グラディス・ゴー |
Nipseaグループ/NPCS ホン・ジャン |
NPHD/NPCS 井上 由理 |
Nipseaグループ ジャネット・リン |
プロジェクト候補地または新規事業のデュー・ディリジェンス
日本ペイントグループは、労働災害を未然に防止する仕組みとして、工場の新設、拡張を含む全ての設備工事について、計画段階から稼働段階までの各段階における労働安全衛生、環境保全および災害に関するリスクの事前評価を行っています。
また、企業買収を行う場合には、デュー・ディリジェンスの一環として、買収先の安全管理体制および運用状況、環境保全に関するマネジメント体制など、労働安全衛生、環境保全、労働慣行に関するリスク評価を行っています。2019年、豪州塗料メーカー DuluxGroup Limited 社およびトルコ塗料メーカー Betek Boya ve Kimya Sanayi Anonim Şirketi 社の買収の際にも、同評価を行い、過大なリスクがないことを確認しています。
さらに、買収先の日々のオペレーションにおいても、顕在化したリスクのみならず潜在リスクの洗い出し、低減などの対策に積極的に取り組んでいます。