あなたの身近で活躍する塗料
人々の身近な生活を支える社会基盤(インフラ)を"保護”
塗料は、あらゆるモノの表面をコーティングすることで社会インフラを保護し、世界中で人々の生活に「安心」「快適さ」「彩」を与えるなど、社会的役割が大きい存在です。
当社グループは、日本で最も長い歴史を誇る総合塗料メーカーとして、革新的な製品やサービスの提供により新たな事業機会を創出するとともに、グローバルに社会課題を解決し、豊かな社会の形成に貢献していきます。
関連製品事例
塗料の役割と塗膜構造
塗料の3つの役割:美観・保護・機能
1.美観 |
塗料は、さまざまな色彩によって街を彩り、快適な環境を生み出します。幅広いモノへの着色・彩色の方法として最も多く用いられているのが、実は塗料による塗装です。塗り方一つでモノの表情を一変させる塗料は、人の感覚や心理面にも影響を与えます。塗料は、色彩の演出家としてモノの外観に美しい調和を生み出すことで、街の美観実現の鍵を握っています。 |
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2.保護 |
建物や乗り物、工業製品の多くは、降り注ぐ紫外線や雨風雪といった厳しい自然環境にさらされています。外部環境や経年劣化からモノを保護しているのが塗料です。キズやサビ、汚れ、腐食などを防ぐことにより、耐久性を高めるとともに美観維持を図っています。塗料は人々の身近な生活を支えるインフラ的存在です。 |
3.機能 |
思わぬ場所で、特別な機能を発揮する塗料が活躍しています。その一つが、遮熱塗料。遮熱塗料は遮熱効果を持つ機能性塗料で、ヒートアイランド現象の低減に効果を発揮します。また、船底に塗ることでフジツボなどの付着を防ぎ、低燃費航行を可能にする船舶用の特殊防汚塗料など、特別な機能を備えた機能性塗料が、様々な分野で快適な暮らしや環境改善に貢献しています。 |
塗膜構造:自動車塗膜構造例
塗料の膜(塗膜)は約0.1ミリととても薄いです。実は0.1ミリの塗膜を作るのために、もっと薄い、ミクロン単位の塗膜が何層にも重ねられています。何層も塗膜を重ねることで、防サビや防汚、特殊な機能や美しい発色を可能にしています。
(画像は自動車用塗料の塗膜構造の1例)
塗料市場と成長性
世界の塗料市場は成長し続けています
あらゆるところで、保護、美観、特別な機能といった効果を発揮しながら社会に貢献する塗料。新興国の成長に伴い、世界の塗料市場は高い成長率を維持しています。それに加えて、機能性塗料の開発や塗料技術、塗装技術の向上に伴い、事業分野の拡大や、さらなる市場の伸びが期待できる業界でもあります。塗料は、目立たないながらも幅広い地域・事業で活躍する、注目すべき成長分野です。
塗料市場はグローバルな観点から⾒ると成⻑産業であり、⼈⼝や1⼈当たりGDPの増加、都市化などに伴い塗料の需要は増加しています。そして、塗料産業は一般的な化学産業のように変動が激しいわけではなく、安定した成⻑が⾒込まれます。今後10年間で世界⼈⼝は78億⼈から85億⼈へ増加すると⾒込まれます。7億⼈増加するということは、日本が6個分、あるいは中国の2分の1の需要が新たに創出されるに等しく、塗料が今後も潜在需要の高い国際市場であることが分かります。
とりわけアジアの市場で著しく伸長
ポイントは2つあり、1つ目は、中国やアジアが最大市場であり、かつ高成⻑が⾒込める地域であることです。2つ目は、⾃動⾞⽤や⼯業⽤塗料よりも、建築⽤塗料の市場構成⽐が高いことです。したがって、この2つの特徴、つまり「中国・アジア地域」と「建築⽤塗料」を抑えることが重要となります。