2026年2月13日公表
2024年4月に公表し、2025年4月にアップデートした中期経営方針から基本的に変更なし、「アセット・アセンブラー」としてのオーガニック、インオーガニックにわたる無限の成長追求は不変
2024年4月に公表し、2025年4月にアップデートした中期経営方針から、基本的な方針に変更はありません。 当社は引き続き、「アセット・アセンブラー」モデルのもと、オーガニック成長とインオーガニック成長の両輪によって持続的にEPSを積み上げ、その実績に対する資本市場からの信認を高めることでPERの向上につなげ、長期視点で株主価値最大化(MSV)を目指します。
一方、2024年当時と比較して世界の景気動向や市場環境の不透明感が強まっていることに加え、短期的に厳しい米国事業を中心とするAOCがポートフォリオに加わったことなどを踏まえ、2025年の事業ポートフォリオを前提とした中期目標を更新しました。
2024年4月策定の中期目標に対する進捗
2024年4月当時は、2023年の事業ポートフォリオ(AOC買収を想定せず)を前提に、中期連結CAGRとして売上収益+8~9%、EPS+10~12%を目標としていました。 2023~2025年の実績は、AOCを除くオーガニックベースで売上収益が実質+7%弱、調整後EPSが+10%強となり、政治・経済環境が大きく変化する中でも概ね当初想定通りに進捗しました。
AOCの連結貢献を含む連結ベースでは、2023~2025年の売上収益CAGRは+10.9%、調整後EPS CAGRは+22.0%となりました。マージンとキャッシュ創出力も2023年比で向上し、事業ポートフォリオはよりバランスの取れた構成へ進化しています。
| 連結ベース | 2023年 | 2024年 | 2025年※1 | 2023–2025年 CAGR (AOC除く) |
2023–2025年 CAGR (AOC含む) |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益(億円) | 14,426 | 16,387 | 17,742 | 5.9% (6.7%)※2 |
10.9% |
| 営業利益(億円) | 1,687 | 1,862 | 2,571 | 11.2% | 23.4% |
| 営業利益率 | 11.7% | 11.4% | 14.5% | ― | ― |
| 調整後営業利益(億円) | 1,815 | 1,996 | 2,742 | 10.4% | 22.9% |
| 調整後営業利益率 | 12.6% | 12.2% | 15.5% | ― | ― |
| 調整後EPS(円) | 57.6 | 60.4 | 85.8 | 10.3% | 22.0% |
| EPS(円) | 50.4 | 53.6 | 76.7 | 9.8% | 23.3% |
※1 AOCのPPAが確定したことに伴い、2025年の遡及修正を実施。プロフォーマ値を掲載
※2 NIPSEA中国汎用におけるトレーディング事業の取引形態の見直しを2023年に実施したと仮定した場合
調整後営業利益構成比
※1 AOCのPPAが確定したことに伴い、2025年の遡及修正を実施。プロフォーマ値を掲載
※2 NIPSEA中国汎用におけるトレーディング事業の取引形態の見直しを2023年に実施したと仮定した場合
※3 セグメント利益の単純合算値に対する比率 ※4 10ヵ月分の業績
オーガニック
厳しい市場環境下でも、強い利益成長を継続
2024年4月当時と比較して、先進国のGDP成長率が低下するなど世界の景気動向は弱含み、塗料市場も一定程度その影響を受けました。 こうした中、2023~2025年はNIPSEA中国以外がけん引役となり、調整後営業利益CAGRで+20.7%成長しました。 NIPSEA中国、日本、DuluxGroupも堅調な利益成長を実現しており、AOCの連結効果を除いても強いオーガニック成長を達成しました。
今後は、各地域・事業の機会に応じた戦略執行を通じて、売上成長とマージン改善の双方を追求します。各セグメントの調整後営業利益CAGRは+MSD~+DDを想定しています。
アセット別成長予想
| セグメント | 当社・中期成長 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年時予想 (現地通貨ベース) |
2023–2025年実績 | 現中期予想 (現地通貨ベース) |
||||||
| 売上収益 CAGR |
営業利益率 (vs. 2023年)※1 |
売上収益 CAGR |
調整後 営業利益 CAGR |
調整後 営業利益率 (2025年) |
売上収益 CAGR |
調整後 営業利益 CAGR |
調整後 営業利益率 (vs. 2025年)※1 |
|
| 日本 | +0~5% | ↗ (2023年:9.5%) |
+1.0% | +6.3% | 10.7% | +LSD | +MSD | ↗ |
| NIPSEA中国 | +10%前後 | → (2023年:12.5%) |
-1.3%※2 (+1.1%)※2 |
+5.9% | 14.7% | +MSD | +MSD | → |
| NIPSEA中国 以外 |
+15~20% | → (2023年:17.4%) |
+20.1% | +20.7% | 19.6% | +HSD | +HSD | → |
| DuluxGroup | +5%前後 | → (2023年:9.6%) |
+6.0% | +6.1% | 11.1% | +MSD | +DD | ↑ |
| AOC | ― | ― | ― | ― | 33.7%※3 | +MSD | +MSD | ↗ |
※1 ↑:+2%以上、↗:+1~2%、→:-1~+1%、↘:-1~-2%、↓:-2%以下
※2 NIPSEA中国汎用におけるトレーディング事業の取引形態の見直しを2023年に実施したと仮定した場合は+1.1%
※3 10ヵ月分の業績
インオーガニック
規律あるM&Aを通じて、EPS積み上げを加速
マクロ環境の不透明感や全般的なマルチプルの切り下がりを背景に、良質なアセットを合理的なバリュエーションで取得しやすい市場環境が広がっています。 当社は2018年以降、オーガニック成長とM&Aを組み合わせることでEPSを大幅に積み上げるとともに、各アセットのROICを改善し、リターンの向上にも取り組んできました。
AOCは買収初年度から想定通りのEPS貢献を果たし、高いマージンと利益貢献を維持しています。 2026年のEPS予想は報告ベースで85.3円(前年比+11.4%)であり、調整後ベースでも約+10%を見込んでいます。2018~2026年の調整後EPS CAGRは約+16%となる見通しです。