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2017.03.14

創業136周年記念式 社長式辞

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日本ペイントホールディングス株式会社(本社:大阪市北区、社長:田堂哲志)は、本日2017年3月14日、創業136周年を迎え、大阪本社ビルにおいて記念式典を実施いたしました。
以下に、社長式辞全文を掲載いたします。


日本ペイントホールディングス株式会社
代表取締役社長 田堂哲志

1.創業136年を迎えて
今年も皆さんと一緒に創業記念日を迎えることができ、大変嬉しく思います。
創業記念日は、私たちの会社の歩んだ道のりを振り返り、未来へバトンを繋ぐための展望を考えるよい機会です。

「136年」と口にすれば、一言で終わってしまいますが、1881年の創業以来、今日まで、私たちの諸先輩方が何度もバトンリレーを重ね、幾多の困難を乗り越え、積み重ねてきた日々があります。今日の業容を築かれたことに深く感謝するとともに、そのために注がれた情熱と払われた犠牲を尊重し、今を担う私たちが、さらに成長した日本ペイントホールディングスグループを次世代へと繋いでいくことを、皆さんとともに改めて誓いたいと思います。

私たちの使命は、諸先輩方から受け継いだこの歴史を、この先も持続的に成長させることです。

国内では市場が縮小傾向にあるなか、各事業会社のさまざまな取り組みが実を結び、シェアが徐々に拡大しています。これは、各社がより強い当事者意識を持ち、それぞれの最適を追求し、やり抜いた結果です。

とりわけ日本ペイント(株)は、営業戦略と併せ内装市場を狙ったEMO(エモ)の発売を始め、高機能を付与した各水性塗料の製品を次々に上市し、今や競合と互角に戦えるまでの力をつけました。

日本ペイント・オートモーティブコーティングス(株)は、重要顧客のインド新工場での塗料採用など、インド事業を本格化させ、競合の牙城に風穴を開けました。

また、日本ペイントマリン(株)は、ビジネス拡大のチャンスを狙って欧州に拠点を設立し、世界に誇る技術を発揮する場が整いました。

まだまだ多くの課題がありますが、これらの成果は、皆さんの日々の地道な努力の賜物であると感謝しています。経営を代表し、お礼を申し上げます。どうもありがとうございます。

一方で、更なる成長を描く私たちに一時の猶予もありません。
一日一日を着実に紡いでいくには、工夫を凝らした一層の努力と、あくなき挑戦を一人ひとりが続けて欲しいと切に願います。

2.グローバルペイントメジャー実現に向けて
改めて申し上げるまでもありませんが、本年は2015年から取り組んでいる中期経営計画の最終年度となります。
長期目標である、ありたい姿であるグローバルトップ塗料メーカーと肩を並べ、世界の塗料市場をリードすることを念頭に置き、2017年の目標は、将来ありたい姿であるグローバルペイントメジャーになるためのLeading Positionの足掛かりを築くことです。同時に、2018年度以降の次期中期経営計画を策定する年でもあります。

皆さんも新聞等でご存知の通り、塗料業界はグローバルではM&Aが増加し、世界規模での陣取り合戦が行われています。
当社も、1月に中国塗料メーカー「Chang Run Fa (CRF)」を、つい先日には米国塗料メーカー「Dunn-Edwards Corporation」を買収しました。

1つ目は、工場用木工塗料に強いCRFと協働し、さらに中国で強くなり、ダントツNo.1を目指すことが目的です。2つ目のDunn-Edwardsは、今まで自動車塗料主体であった米国市場において、汎用塗料事業の展開を本格化するための基盤構築に繋がる、大きな足掛かりとなります。

私たちの仕事はグローバルに広がっています。どう戦い、どのように勝ち残ってゆくのか。

買収は一見、派手で注目を集める戦略ではありますが、調査や解析、相手との交渉等、それなりに大変ではありますが、あくまで一つの手段にすぎません。今後重要になってくるのは、PMIという言い方をしますが、Post-Merger-Integration、いわゆる「買収以降」のことです。
皆さんに考えていただきたいことは、他ならぬ買収後の「これから」なのです。いかに買収した企業を含め、オーガニックな成長を持続させてゆけるかが重要であると考えています。どれだけ競争優位の環境を創り上げ、チーム全員で実現してゆけるかにかかっています。
個々が国内外のそれぞれの持ち場で役割を深く認識し、成果の追求にこだわりぬくこと。そして徹底したコミュニケーションを図り、互いに切磋琢磨し信頼関係を築くこと。これはその場しのぎでは決して実現できない、日々の地道な積み重ねです。この積み重ねがあって初めて、グローバルペイントメジャーに向かって、前に進むことができるのです。

グローバルペイントメジャーとは何か。

正直なところ、大半の皆さんにとっては日々の業務の中で身近に感じづらい言葉かもしれません。グローバルペイントメジャーとは、何も海外での事業展開に限ったことではありません。
日本のどこにいても、世界のどこにいても、当グループの名前が聞かれるような、そんな存在になりたいのです。
そのためには私たちのベースであるまずは「国内市場」において、高い技術力と営業力を育み、高い収益性を保つこと。そして、日本の一流企業のお客様に鍛えられた当グループの総合力を武器に「海外市場」での事業でしっかりと貢献してゆくこと。海外市場でも同じ目標をもって戦っています。それぞれの優れた部分をお互いに吸収しあう。この両軸でバランスを取りながら、押し進めてゆくことこそが、グローバルペイントメジャーに繋がると信じています。

皆さんそれぞれの持ち場は違っても、この二つのいずれかに関わっていることを常に念頭に置き、それぞれの日々の業務に取り組んでいただきたい。

わたくしの座右の銘は、「常在戦場」です。
いつでも戦場にいる心構えで事をなせという心得を示す言葉です。国内市場、そして海外市場で、どう勝ち残っていくのか。これを成し遂げるには、皆さん一人ひとりの情熱と行動なしには実現しません。自身のテーマ(課題)を達成することが、どう会社の成長に貢献できるのかをよく考えて欲しいですし、その達成のためには具体的にどうすればよいのかを深く掘り下げて考え、実行してください。

136年、連綿と続いてきた会社ですが、これからもそうかというと「違う」ことは、昨今の企業の例を見れば明らかです。市場、そして全てのステークホルダーに、常に認知され続ける活動をする。これを一瞬でも途切れさせれば、社会のニーズから取り残されてしまう。
常にアトラクティブな会社であり、その中のメンバーの一人として皆さんが「誇り」や「やりがい」のある仕事ができる会社を目指し続けたいと考えています。

繰り返しになりますが、2017年は中期経営計画の最終年度であり、次年度以降の経営計画を策定する年です。あと残り9カ月半。1年は想像以上にあっという間です。
より一層のスピードアップと、やりがいを持ち取り組む皆さんの姿に期待しています。

創業記念日の本日、皆さんと経営の”本気”を合わせ、どのような環境にあっても、しっかりと成長を遂げることができるワンチームを目指し、ともに頑張りましょう。
以上、わたくしの式辞といたします。

以上

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