アセットの特長

NIPSEAグループ(アジア)
  1. アジア塗料市場における圧倒的No.1ブランドとして、当社グループの成長をけん引
  2. プラットフォームを活用したグループ連携などにより、塗料周辺事業も着実に拡大
  3. 各地でのシェア拡大により、市場を上回る成長と収益の両立を目指す
    1. 長年築き上げてきた強力なブランド力により、高いシェアを獲得
    2. 今後の成長分野である、既存住宅の改修に伴う塗り替え需要の取り込みに注力
    3. マーケットリーダーとしてのポジション確立に向け、特に3~6級都市でのシェア拡大を目指す
    NIPSEA中国(中国)の写真
    1. 高成長国インドネシアの建築用市場において、トップブランドとして市場をけん引
    2. 当社グループ随一の高い収益性を誇る
    3. ブランドの強みを最大限に活用した戦略により、建築用シェアNo.1のマーケットリーダーを目指す
    PT Nipsea(インドネシア)の写真
    1. トルコの建築用塗料市場、ETICS(断熱材)市場で圧倒的No.1シェア
    2. マルチブランド戦略を展開し、強力なブランド力により変化の激しい市場でも成長を促進
    3. SAFやCCなどの塗料周辺製品を拡充しながら、引き続きマルチブランド戦略を推進し、持続的な成長を目指す
    • SAF(密封剤・接着剤・充填剤)、CC(建設化学品)
    Betek Boya(トルコ)の写真

市場を上回る成長と収益の両立を実現する優秀な経営陣


財務成果

  • 2023年実績

    売上収益は、自動車用では、電気自動車市場が伸びる中で日系自動車メーカーを中心に自動車生産台数が伸び悩んだものの、自動車メーカー、部品メーカーにおけるシェア上昇もあり、増収となりました。汎用では、中国において、都市封鎖等の解除による経済活動の正常化が進展したことや、既存住宅向け内装需要が引き続き堅調に推移したことに加え、シンガポール、マレーシア、インドネシア等の主要市場において、製品値上げが浸透した結果、増収となりました。これらにより、売上収益は前期比8.9%増の7,715億円となりました。
    営業利益は、増収効果や製品値上げの浸透などに伴う原材料費率の改善により、前期比51.8%増の1,104億円となりました。

    買収時(2014年)からの成長

    2014年の連結子会社化以降、①卓越したブランド力、②企業文化「LFG(Lean For Growth:無駄のない成長)」によって培われた優秀な人材、③強力な生産拠点網と販売網、④高い技術力などを強みとして、市場や競合他社を大きく上回る成長を果たし、当社グループの業績をけん引しています。また、買収したBetek BoyaやPT Nipseaに対して、過去60年にわたって蓄積した幅広い知見や技術を共有することにより、買収前よりも高い成長を実現することに貢献しているほか、DuluxGroupの「Selleys」ブランドの導入やVitalTechnicalの買収などにより、塗料周辺事業を着実に拡大しています。
    これらの結果、買収時と比較して、売上収益は226.2%増、営業利益は376.0%増となりました。

    売上収益:7,715億円(前期比:+8.9%、買収時比:+226.2%)
    営業利益:1,104億円(前期比:+51.8%、買収時比:+376.0%)

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移のグラフ
    • 2022年第1四半期より、セグメント区分を変更。2021年以降は新セグメントベースの数値であり、船舶用海外事業を除く
    • IAS第29号に従い、トルコ子会社に対する超インフレ会計を2022年第2四半期より適用開始。2022年以降は適用後の数値
  • 2023年実績

    売上収益は、自動車用では、電気自動車市場が伸びる中で、日系自動車メーカーを中心に自動車生産台数が伸び悩んだため、前期並みとなりました。汎用では、TUCにおいて、3〜6級都市での力強い成長により13%増収(現地通貨ベース)となった一方、TUBにおいては、住宅分野以外の事業拡大が貢献するも、軟調な不動産市場の影響を受けて7%減収(現地通貨ベース)となりました。工業用では、不採算顧客の合理化・整理の実施に加え、コイル事業や粉体塗料事業などの低迷により、減収となりました。
    これらにより、売上収益は、前期比7.1%増の4,827億円となりました。
    営業利益は、増収効果や原材料費率の改善に加え、一過性費用として貸倒引当金を計上した前期からの反動増により、前期比72.3%増の602億円となりました。
    市場シェアは、TUC・TUBともに前期比1pt向上しました。

    買収時(2014年)からの成長

    2014年の連結子会社化以降、LFGスピリットを持つ優秀なマネジメントを筆頭に、①高い認知度・信頼度を持つ「立邦」ブランド、②高まる顧客ニーズに即応するために、継続的に拡大する幅広い事業領域や製品群、③製造、販売、ステークホルダーとの強固なネットワークをベースとした効率的な生産体制など、高い信頼性と総合力を強みとして、毎年高い成長を維持しています。TUCでは高い市場シェアを持つ特級・1〜2級都市に加えて、3〜6級都市へ積極的に展開する一方、TUBでは非住宅分野など顧客基盤の多様化を進めています。
    これらの結果、買収時と比較して、売上収益は150.0%増、営業利益は198.5%増となりました。

    売上収益:4,827億円(前期比:+7.1%、買収時比:+150.0%)
    営業利益:602億円(前期比:+72.3%、買収時比:+198.5%)

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移のグラフ

    TUC市場シェア※125%(前期比+1pt/2020年比+6pt) TUB市場シェア※19%(前期比+1pt/2020年比+1pt)

    2020
    2021
    2022
    2023
    TUC
    2020
    19%
    2021
    23%
    2022
    24%
    2023
    25%
    TUB
    2020
    8%
    2021
    9%
    2022
    8%
    2023
    9%
    • 2023年より中国汎用の内訳を販売チャネル別のTUCとTUBへ変更。変更に伴い、TUC、TUBの定義に沿った市場シェアに修正
  • 2023年実績

    売上収益は、販売数量の増加や製品値上げの浸透、販売網の拡大、販売代理店の拡充、自動調色機(CCM)の普及拡大などによる力強い成長により、前期比16.3%増の609億円となりました。
    営業利益は、増収効果や原材料費率の改善により、前期比19.9%増の200億円となりました。
    建築用の市場シェアは、前年比1pt向上の19%となり、シェアNo.2の地位を維持しています。

    買収時(2021年)からの成長

    NIPSEAスタイルの優秀な経営陣のもと、①インドネシア全土を網羅し、拡大を続ける生産拠点と販売網、②高い認知度を誇る汎用塗料ブランド、③国内最大規模の自動調色機(CCM)供給体制、④グローバルOEMメーカーとの協業で培った強いサポート体制などを強みとして、買収前を大きく上回る収益成長や市場シェア向上を実現しています。
    これらの結果、買収時と比較して、売上収益は100.9%増、営業利益は96.2%増となりました。

    売上収益(※1):609億円(前期比:+16.3%、買収時比:+100.9%)
    営業利益(※1):200億円(前期比:+19.9%、買収時比:+96.2%)

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移のグラフ

    市場シェア(建築用)※319%(前期比+1pt/買収時比+2pt)

    2020
    2021
    2022
    2023
    2020
    17%
    2021
    17%
    2022
    18%
    2023
    19%
    • セグメントベース(内部取引消去後、PPA反映後)
    • プロフォーマ値
    • 当社推計
  • 2023年実績

    売上収益は、インフレなどへの対応による製品値上げの浸透や、ブランド戦略の奏功により、前期比6.7%増の752億円となりました。
    営業利益は、超インフレ会計の影響や、広告宣伝費、販管費が増加したものの、増収効果や原材料費率の大幅改善により、前期比33.8%増の82億円となりました。
    市場シェアは、超インフレ影響により販売数量の成長が限定的となる中、前年比1pt増の35%となり、引き続きシェアNo.1となりました。

    買収時(2019年)からの成長

    当社グループの低コストでの資金調達力を生かし、高金利借入を全額返済した結果、創出したキャッシュをマーケティング活動などへ積極的に投資可能となりました。また、NIPSEAグループからの新興市場における成長ノウハウの共有や、「NIPPON PAINT」ブランドの活用によるプレミアムブランドの立ち上げなどにより、買収前を大きく上回る収益成長や市場シェア向上を実現しています。
    これらの結果、買収時と比較して、売上収益は160.9%増、営業利益は147.7%増となりました。

    売上収益(※1):752億円(前期比:+6.7%、買収時比:+160.9%)
    営業利益(※1):82億円(前期比:+33.8%、買収時比:+147.7%)

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移

    売上収益・営業利益・営業利益率の推移のグラフ

    市場シェア※335%(前期比+1pt/買収時比+8pt)

    2019
    2020
    2021
    2022
    2023
    2019
    27%
    2020
    30%
    2021
    34%
    2022
    34%
    2023
    35%
    • セグメントベース(内部取引消去後、PPA反映後)
    • IAS第29号に従い、トルコ子会社に対する超インフレ会計を2022年第2四半期より適用開始。2022年以降は適用後の数値
    • 当社推計

非財務成果(2023年実績)

  • 人材・組織のアイコン 人材・組織
    • ジェンダー比率改善への積極的な取り組み
      • 女性従業員比率:25.2%(前年比+0.2pt)
      • 女性幹部職比率:26.6%(前年比+1.4pt)
    • 従業員エンゲージメントの向上
      • 従業員満足度(2022年):75.0%
    ブランドのアイコン ブランド
    • 「NIPPON PAINT」ブランドの認知度・信頼度の向上
      • ブランドファイナンスの「世界で最も価値のある塗料ブランドトップ10」に3年連続で選出
    自然・環境のアイコン 自然・環境
    • 温室効果ガス削減に向けた取り組み
      • 温室効果ガス排出量(スコープ1,2):前年比33%削減
  • 顧客基盤のアイコン 顧客基盤
    • 建築用事業を支える包括的な販売網の構築
      • 店舗数:約290,000店(前年比+179%)、自動調色機(CCM)設置台数:約19,000台(前年比+73%)
    • 中国不動産ディベロッパーなどとの戦略的提携
      • 「中国の不動産開発企業トップ500が選ぶ塗料ブランド」で13年連続1位を獲得
    ブランドのアイコン ブランド
    • ブランド地位向上への継続的な投資
      • 消費者のTop of Mind(第一想起ブランド)スコアにおいて、51%を獲得
    自然・環境のアイコン 自然・環境
    • 自主基準に基づく適切な管理による水使用
      • 上海工場において排水量を前年比90%削減
  • 顧客基盤のアイコン 顧客基盤
    • 国内最大規模の自動調色機(CCM)設置を通じた顧客サービスの向上
    • 船舶補修用塗料の試用提供による漁師コミュニティとの関係強化
    ブランドのアイコン ブランド
    • ブランド地位向上への継続的な投資
      • 建築用において、消費者のTop of Mind(第一想起ブランド)スコアで26%を獲得
  • 社外パートナーのアイコン 社外パートナー
    • 「新世代ディーラー」プログラムやロイヤリティプログラム
      • 店舗数:約380店(前年比+9%)
    • 「Filli Ustam」プログラムによる、ディーラーや塗装業者との関係強化
      • プログラムを利用する塗装業者:約2,700人(前年比+8%)
    ブランドのアイコン ブランド
    • マーケットリーダーとしての地位の強化
      • 建築用塗料において、約20年にわたりシェアNo.1を維持

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