
2024年1月5日
会社名 日本ペイントホールディングス株式会社 代表者名 代表執行役共同社長
若月 雄一郎
代表執行役共同社長
ウィー・シューキム 問合せ先広報部長
田中 良輔
(TEL 050-3131-7416)
若月雄一郎 取締役 代表執行役共同社長 新年ご挨拶
皆さま、明けましておめでとうございます。日本ペイントホールディングス取締役 代表執行役共同社長 若月雄一郎です。旧年中は日本ペイントグループの製品をご愛顧いただき、また弊社グループの活動に多大なご理解とご協力を賜り、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。なお、1月1日に発生した能登半島地震により、犠牲となられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の1日も早い復旧と復興をお祈りいたします。
2023年を振り返りますと、ようやくコロナが収束し世界経済が回復の兆しを見せる中、国内では約33年ぶりの株価の高騰や、Chat GTPなどの生成AIの普及が急速に進むなど、目まぐるしく変化する1年であったと思います。当社グループは、変化に柔軟に対応しながら、既存事業の拡大と積極的なM&Aの両輪で成長を加速させ、「株主価値最大化(MSV)」の実現を目指してまいりました。
国内事業においては、一昨年からの原材料高騰に対処するため地道な値上げ活動を実施したことに加え、業務プロセスの改善等による効率化を進め、利益率を大きく改善しました。また、特約店や販売店の皆さまが24時間購入できるGood Jobシステムを業界初で導入するなど積極的にデジタル化も取り入れました。そしてコロナ後復活した対面での特約店の皆さまとの懇親会や、各種展示会への出展など、コロナ前の活気が戻りつつあると感じられる1年でした。また事業では、自動運転を補佐する塗料、ターゲットラインペイントの実証実験を全国各地で実施するなど新製品開発にも力を注いでまいりました。
海外事業においては、特にアジアの建築用で製品値上げや数量成長によりシェアを伸ばすなど、厳しい事業環境の中でも着実に成長をしてまいりました。また、積極的なM&Aを実施しており、インド事業の買い戻しを決定したほか、カザフスタンのトップメーカーAlina Group LLP社を買収するなど、今後更なる成長を加速させていきます。
今年度は、新中期経営計画をスタートさせます。私たちを取り巻く外部環境は相変わらず不透明ではありますが、ますます持続可能な社会に向けてカーボンニュートラルへの対応が重要になる中、フィルム事業の拡大や、低温硬化や低VOC製品など、サステナブル製品・技術の開発にも積極的に取り組んでまいります。また、新規M&Aで連結化した塗料周辺事業などの新分野へも、既存の販売チャンネルやブランドを相互に活用することで、成長を加速させてまいります。新中期経営計画の詳細については、あらためてお知らせいたします。
国内においては、引き続き業務効率化を図りながら、生成AIを導入し、積極的にDXを進めてまいります。また、グループ間の組織の壁を越え、一体となってお客様のニーズに応えられるよう、日本グループCCO*1を新たに設置しました。営業機能を横串で統括することにより、変化する市場を的確に捉え、販売促進活動を加速させてまいります。さらに25年完工を目途に、東京事業所内に新技研棟の建設を進めており、グループ間で連携しながら研究開発を加速させ、イノベーションを生み出せる環境を整えていく予定です。また今年の夏には、東京本社も品川区に移転し、グループ各社との更なるコミュニケーションの強化を図ってまいります。
*1チーフコマーシャルオフィサー:最高営業責任者
当社は自律分散型経営モデルのもと、世界各地での根強い塗料需要をベースに、各パートナー会社の自律的な成長を加速させながら、積極的なM&A戦略で、市況の変化に負けず、世界市場でのさらなる成長を追求してまいりたいと思います。
最後に、本年が皆さまにとって、実りの多い、佳き年となりますことを祈念いたします。本年も変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
以 上
