悔しさ滲む“真夏の決戦”

【準決勝】
芝田 沙季 1-4 平野 美宇（10-12/6-11/11-2/5-11/8-11）

【3位決定戦】
芝田 沙季 0-4 木原 美悠（6-11/9-11/4-11/6-11）

昨日の豪雨とはうってかわり、台風一過の爽やかな青空広がっていた。しかし、芝田選手にとっては暗雲が垂れ込める時間になった。目に光るものがそれを現す――　NOJIMA CUP2022が開催される直前、芝田選手がぼそっとつぶやいた「優勝したいな…」それほど、積み重ねてきた日々に少し自信を持っていたのだろう。結果は――。厳しく過酷な世界だと痛感する。

「納得のいかない2試合で観に来てくださった人に申し訳なかった・・・」と芝田選手は悔しさを滲ませた。「今日は迷いがあって自分のよさを出せなかったし、出させてもらえなかった。（朝の練習から）昨日に比べて感覚がよくなくて。それでも何かできたことがあったんじゃなかったと思う。対戦する全員が格上なので、1セット目をとってリードし、プレッシャーをかけていきたかったのですが…。（ベンチに入った）邱（きゅう）コーチからのアドバイスを理解していても自分の技術不足でかみ合わなくて。課題が見えたことが収穫」と苦い笑みを浮かべて試合を振り返った。続けて出た言葉が彼女らしい。「この結果を生かすも殺すも自分次第。次につなげられるように自分の成長に集中したい」このままでは終わらない。更なるレベルアップを誓っているようだった。

2日間に渡るマレッツの“真夏の決戦”は幕を閉じた。この悔しさをＴリーグのレギュラーシーズンにぶつけてほしい。1か月後、カラフルなマレッツ陣営が大空に駆け出す。