グローバル
2021.08.24

安全・品質・環境を守る塗料がアジア最大規模の中国雄安駅に採用

#建築構造物用塗料 #製品・事業 #グローバル

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中国では経済発展施策として都市開発が進んでいます。その1つの地域である河北省雄安新区に、アジア最大規模とされる雄安駅が建設されました。当駅には、日本ペイントグループの中国のパートナー企業*1であるNippon Paint Chinaの最新の塗料が採用されています。

*1パートナー企業:日本ペイントホールディングスの100%連結子会社

先端技術を駆使した雄安駅

雄安駅は北京、大興空港、雄安新区の3つの主要開発区を結ぶ高速鉄道の駅として、2020年12月に開業しました。地上3階、地下2階の5階建ての雄安駅の総建築面積は475,200平方メートルで、サッカー場66個分に相当します。また、IoT(Internet of Things)、次世代通信ネットワーク(5G)、ビックデータ、人工知能などの技術が導入された当駅は、施設管理やサービスの自動化、最適化、効率化を図り快適で利用しやすい駅を実現しています。さらに、環境配慮型の材料や太陽光発電によるクリーンエネルギーの採用により、省エネルギーや環境負荷低減に取り組んでおり、中国の建設省が認証する建物の環境評価システムであるグリーンビルディング認証の3つ星*2を取得しています。グローバルの先進技術を活用し、新しいプラットフォームを構築する建設方針の中で、重視されている安全の確保、グリーン化を達成できる塗料メーカーとして、Nippon Paint Chinaが選ばれました。

*2グリーンビルディング認証(Green Building Evaluation Standard(GBES)):環境配慮や水、木材などの資源節約という側面で、中国の建設省が定めた建築物に対する評価基準。3つの等級があり、3つ星が最高レベルです。

雄安駅

近代高速鉄道駅の駐車場を支える塗装ソリューション

一日の旅客数が2万人を達する駅の駐車場は、駐車場利用や運搬車両の出入りが多くあります。雄安駅の駐車場と降車場の床面に塗装する塗料として、Nippon Paint Chinaの「表面セルフレベリングセメントシステム」が採用されました。耐火性、耐摩耗性、環境保護、美観という多様な機能を有する独自の塗料で、先進的な駐車場の運営を支えています。


安全性の向上
多くの人が利用する駅では、施設内の火災における高い安全性が要求されます。建築に使用される材料に対する国家基準であるA級難燃規格(最上級のレベル)に適合した塗料により、火災時には燃焼スピードを減速し、有害な煙の発生を抑えることができるため、人々の安全を守ります。

高い耐久性と防滑性
床面には、特殊な樹脂を含む耐摩耗性カバー層を塗装することで、頻繁に往来する車両による床の劣化や損傷を防ぎ耐久性を向上します。また、塗膜は床面が濡れた状態でもタイヤが滑りにくい防滑性と騒音低減の効果も発揮し、快適な環境を実現しています。

環境保全
駐車場には、VOC(揮発性有害化合物)の排出を大幅に削減する無機塗料を採用し、環境保全に貢献しています。

高効率の施工
製品性能を最大限に発揮するためには、塗装時から乾燥過程にかけて、温度や水分影響を考慮する必要があります。冬場の低温環境の中での施工工事であったため、周囲の湿度や温度、床面の温度や含水量を制御し安定した環境を整えることで、広大な面積の塗装をスムースに進行することができました。

Nippon Paint Chinaは、騒音公害を低減する遮音コーティング、ウイルスの付着を軽減する抗ウイルスコーティング、環境にやさしい塗料など新しい塗料技術を中国の都市建設やインフラに導入し、よりよい生活空間の実現に貢献してまいります。


Nippon Paint China webサイト
http://www.nipponpaint.com.cn/

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