- 研究開発
- 2020.11.01
環境配慮型 コンクリート用 剥落防止技術
塗膜でコンクリート構造物の剥落を防止する工法に使用する材料を全て水性化しました。水性材料の使用により施工中の火災リスクや有害な化学物質の発生を抑制します。
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環境配慮型 コンクリート用 剥落防止技術とは
当社はコンクリート剥落防止工法に使用する材料を全て水性化しました。水性材料の使用により、施工時の火災リスクや有害な化学物質の排出を抑制できます。更に現在、主として使用されているエポキシアミン系パテで問題になっているかぶれリスクについても、1液化(粉末との混合)を達成したことでリスク低減できます。
どのような技術か?
特徴は中塗り塗料にあります。この中塗り塗料は『水と反応して早期に硬化する顔料』と『耐水性の高い特殊樹脂』を併用しており、技術のコアになっています。この中塗り塗料を用いてメッシュシートを構造物に貼り付けることにより、コンクリートの剥落を防止します。更にコンクリートに浸透性の高い水性下塗り、水蒸気透過しやすい水性上塗りを併用することで、コンクリートとの付着性が良好であり、長期耐久性を持ったオール水性の環境配慮型コンクリート剥落防止工法を開発しました。
社会課題解決への貢献
現在、高度経済成長期に建設された大量の構造物の劣化が顕在化していますが、人々の生活が持続可能な発展をするためには適切な維持管理が必要となります。また適切な維持管理には使用する補修材についても施工時に火災リスクの低い、環境にも配慮した商品を使用することが必要です。さらに職人の補修材によるかぶれ等によって現場の工事が遅れてしまうことが、現場リスクとして起こることがあります。
オール水性塗料である本工法は、環境に対してだけでなく、人にも優しい材料としてインフラのメンテナンスに役立ちます。