サステナビリティ
2025.12.16

ライフサイクルアセスメントへの取り組み(DuluxGroup):自社製品群において33件の環境製品宣言(EPD)の発行を完了

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概要

DuluxGroupは、自社製品群において 33件の環境製品宣言(Environmental Product Declarations:EPD) を新たに発行しました。これにより、当該製品の顧客や金属基材メーカーは、自社のEPDを作成・更新する際にも当社データを利用することが可能となり、業界全体の透明性向上と持続可能なイノベーションの促進に寄与します

環境製品宣言(Environmental Product Declarations:EPD)とは?

EPDとは、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いた製品環境情報の定量評価の枠組みです。LCAは、製品ライフサイクルの最上流から評価対象に含む算定手法である点に加え、製品の環境影響を地球温暖化のみならず多領域(大気や水域への影響を含む)で評価する点が特徴です。グリーンウォッシュリスクの低減と、本質的なサステナブル社会の実現に欠かせない手法として、公共調達や法規制等でも活用される手法です。
出展:一般社団法人サステナブル経営推進機構

今回EPDを発行した対象製品

今回発行したEPDは、製品別・地域別に作成されており、製造および販売地域の条件ならびに製品特性を正確に反映することで、環境影響データの精度向上に取り組んでいます。

オーストラリアおよびニュージーランド向けに、Armourspray, Alphatec等の製品群について専用のEPDを発行しましており、DGL Internationalブランドにおいても、アジアで製造・施工された粉体塗料を使用する海外調達プロジェクト向けに対応したEPDを発行しています。

DGLphoto

EPD発行によるお客様へのメリット

EPDは、包括的なLCAに基づいており、建設業界の専門家がより良い選択を行うための、第三者検証済み環境データを提供します。また、Green Star や IS Rating Scheme(Infrastructure Sustainability Council) をはじめとするオーストラリア・ニュージーランドのサステナビリティ評価制度における提出書類やクレジット取得の支援にも活用できます。さらに、Dulux Powder Coatingsの顧客や金属基材メーカーが自社のEPDを作成・更新する際にも利用可能で、業界全体の透明性向上と持続可能なイノベーションの促進に寄与します。

今回発行したEPDは、原料調達から製造、輸送、流通、施工、使用、廃棄・回収に至る全段階(Cradle to Gate) を対象としており、粉体塗装の施工における環境影響の差異を正確に示すため、以下2種類のオーバースプレー損失率を考慮しています:

  • 10%:オーバースプレーを回収・再利用する効率の高い工場環境を想定
  • 30%:回収が難しく廃棄物として扱われる効率の低い環境を想定

また、EPDの活用方法や建築物のライフサイクル、カーボンと環境影響に関する基礎知識をまとめた「Understanding Environmental Product Declarations」ガイド も併せて公開し、理解と実務での活用を支援しています。

イノベーションへの取り組み事例

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