独立社外取締役 アンドリュー・ラーク

独立社外取締役 三橋 優隆
プロフィール
世界最大の鉱山用火薬・化学品メーカーであるOricaにおいて企業買収の責任者を務める等、約30年間にわたりコーポレートアドバイザリーとして企業合併、買収、売却に関与した。また、2010年からDuluxGroup (当時豪州証券取引所上場企業、現当社子会社)のNon-Executive Directorの職を担い、オセアニアの大手化学品メーカーのChairmanや豪州に上場する投資ファンドでもIndependent Chairmanの職を歴任している。

化学や塗料に関する深い業界経験と知識に加え、M&Aなどのキャピタルマーケットにおける豊富な経験に基づき、取締役会の意思決定機能や監督機能の実効的な強化に貢献している。
Q.1

ご自身の強みやスキルについて教えてください。

私の主な強みは、M&A、バリュークリエーション、資本市場、コーポレート・ガバナンスの分野にあります。これらは企業の買収、合併および事業売却とそれらに関わるアドバイザリー業務に20年以上専門家として携わってきた経験を通じて培われたものです。また、2010年からは、当時オーストラリア証券取引所に上場していたDuluxGroup Limited(DuluxGroup)の取締役として、グローバルな化学・塗料業界についての幅広い知見を継続的に深めてきました。DuluxGroupが、上場建築資材メーカー、Alesco Corporationを2億1,000万豪ドルで買収し、その後DuluxGroupのもとで同社の収益を倍増させたことなどは、同社の成長を支える重要な要素となりました。同社はこれらの戦略的施策により、私の取締役就任から日本ペイントホールディングスによる買収に至るまでの9年間で、株主総利回り300%超を達成しています。

特にグローバルな化学・塗料業界においては、20年以上のキャリアの中で、オーガニック成長、M&Aによる成長、および資本政策を組み合わせることで、株主のための大幅な収益成長を主導し、監督してきました。このような私のスキルセットは日本ペイントが志向するMSVと完全に整合しています。

また、私は財務と法務の分野にも精通しており、監査委員会の一員でもあります。これまで、大規模な化学品メーカーおよび投資ファンドにおける数多くの執行および非執行取締役としての役割においては、豊富な経営経験と取締役会メンバーとしての専門性を発揮してきました。こうした背景を通じて、当社取締役会における実効的な戦略的意思決定を支援すると同時に、堅固なガバナンスと健全な監督を実現することができると考えています。

Q.2

MSVをミッションとする当社の強みや魅力、課題についてのお考えをお聞かせください。

日本ペイントは、成長市場において確固たるブランド力を展開しており、市場でのリーダーシップを確立しています。そして日本ペイントの事業規模が、新工場の建設や新製品の開発、マーケティング施策などへの投資を通じて、これらのブランド価値をさらに高めることを可能にしています。長年にわたりDuluxGroupの取締役を務める中で、日本ペイントのブランドポートフォリオ、マーケットポジションおよび投資戦略がグローバルな塗料業界における明確な競争優位性に繋がっていることを実感しています。

MSVを企業目的の核とする日本ペイントは、適正な投資による、塗料業界におけるオーガニックおよびインオーガニックの両面での成長を追求し続けています。こうした姿勢は、私の経験を踏まえても、非常に重要だと考えています。過去には、OricaのM&A責任者として、同社最大の競合であったDyno Nobel ASAの22億豪ドル規模の買収を主導し、実現させました。

一方で、日本ペイントは化学品などの魅力的な塗料周辺領域における成長の可能性も模索しています。こうした買収は複雑さやリスクを伴うため、慎重に評価し、管理していく必要があり、持続的な成長が期待できる産業分野をリードする優良ビジネスを買収することが不可欠です。これらの取り組みでは、買収先企業の経営陣の継続的な関与を確保し、その企業が日本ペイントのもとで次の成長段階に進めることが非常に重要であり、最近のAOCの買収はその成功例の一つです。

私の塗料・化学業界における豊富なM&Aおよび経営経験を活かし、買収候補の選定やリスク評価、業界動向の把握・分析において付加価値を提供できると確信しています。

このWebサイトには、いくつかのCookieと同様の機能が必要です。
お客様が当社を許可する場合、当社はサービスを改善するために、これらの手段を使用して集計統計のお客様の訪問に関するデータを収集します。さらに、YouTubeを使用して動画を表示します。動画を視聴することにした場合にのみ、Cookieなどの手段を使用します。許可しない場合は、技術的なCookieのみ使用されます。
Cookieポリシーについて詳細を見る