アセットの特長

- 成熟した太平洋※1・欧州の22ヵ国に展開し豪州を含む4ヵ国の建築用市場でシェアNo.1、6ヵ国でトップ3を獲得
- 3つの戦略(①太平洋市場におけるリーディングポジションの構築、②培ってきた成長力を成熟した欧州市場で活用、③培ってきた成長力をグローバルSAF※2事業で活用)を成長の柱に据え、日本ペイントグループの一員となった後も成長を加速
- オーガニック成長と戦略的M&Aにより、持続可能な成長の実現を目指す
- オーストラリア・ニュージーランド・パプアニューギニア
- 密封剤・接着剤・充填剤
競争優位性
DGL(太平洋) | 太平洋市場における圧倒的なポジションとブランド力 |
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当社グループのプラットフォームを活用した成長力 |
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「自律・分散型経営」による成長機会の創出 |
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DGL(欧州) | M&Aを通じて、欧州建築用市場でリーディングポジションを確立 |
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類似した市場特性を持つ太平洋市場でのノウハウの活用 |
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その他周辺市場での成長力 |
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財務成果
DuluxGroup(連結)
2024年実績
売上収益は、汎用では、太平洋及び欧州において市況が軟化した影響などにより販売数量が伸び悩んだものの、円安による影響もあり、増収となりました。その他周辺においては、軟調な市況の影響を受けたものの、太平洋における事業買収やNPTの新規連結影響により、増収となりました。これらにより、前期比10.6%増の3,985億円となりました。
営業利益は、インフレに伴う販管費の増加があるも、新規連結影響や増収効果に加え、売上総利益率の改善により、前期比16.6%増の404億円となりました。
買収時(2019年)からの成長
優秀な経営陣のもと、3つの戦略を柱に据えたオーガニック成長や戦略的なインオーガニック成長により、高い収益成長を実現しています。また、インオーガニック成長を補完することを目的に、2019年の買収以降、30件以上の戦略的M&A(小規模なボルトオンM&Aを含む)を実行しました。
これらの結果、買収時と比較して、売上収益は195.4%増、営業利益は153.9%増となりました。


売上収益・営業利益・営業利益率の推移

- セグメントベース(内部取引消去後、PPA反映後)
- プロフォーマ値。M&A費用などの一過性費用を含む
DGL(太平洋)
2024年実績
売上収益は、汎用では、軟調な市況の影響を受けるも、製品値上げや製品ミックスの改善に加えて円安の影響もあり、増収となりました。その他周辺では、既存事業は軟調な市況の影響を受けるも、現地の小規模な事業買収により、増収となりました。これらにより、前期比11.8%増の2,488億円となりました。
営業利益は、インフレに伴う販管費の増加があるも、増収効果により、前期比15.6%増の330億円となりました。
豪州の建築用におけるシェアは、数量・金額ベースともにNo.1を維持しています。
買収時(2019年)からの成長
プレミアムブランド製品への継続的な投資、消費者主導型のインサイト(洞察)、イノベーション、マーケティング、小売・プロ向け顧客サービスなどに重点的に取り組むことで、市場の成長を上回る成長を継続しています。また、複数のボルトオン買収を実施することで継続的なオーガニック成長を補完しています。これらの結果、買収時と比較して、売上収益は84.5%増、営業利益は107.5%増となりました。


売上収益・営業利益・営業利益率の推移

市場シェア※4:50%(前期比+0pt/買収時比+2pt)
- セグメントベース(内部取引消去後、PPA反映後)
- プロフォーマ値。M&A費用などの一過性費用を含む
- DuluxGroupの開示区分を変更したことにより、2022年以降はCraig&Rose、Maison Decoを含まず
- 数量ベース(当社推計)
DGL(欧州)
2024年実績
売上収益は、汎用では、フランスにおいて軟調な市況を背景に販売数量が伸び悩むも、円安の影響などにより、増収となりました。その他周辺では、ETICS需要やその他周辺市場の低迷も、NPTの新規連結影響により、増収となりました。これらにより、前期比8.6%増の1,498億円となりました。
営業利益は、インフレに伴う販管費の増加があるも、売上総利益率の改善やCraig&Rose工場の売却益などの計上により、前期比21.3%増の74億円となりました。
主要な欧州市場の建築用におけるシェアは、CromologyはイタリアでNo.1、フランス・ポルトガルでNo.2、またJUBはスロベニア・クロアチア・ボスニア・ヘルツェゴビナ・コソボで内装用No.1であるなど、主要な欧州市場においてリーディングポジションを維持しています。
買収時(2022年)からの成長
売上収益は、太平洋市場における長年の継続的な成長力をもとに、欧州建築用市場No.4のCromology、中欧建築用市場のリーダーであるJUBを中心に成長を加速しています。また、イタリアの接着剤メーカーであるNPTの買収を通じ、その他周辺事業においても基盤を拡大しています。これらの結果、買収時と比較して、売上収益はNPTの新規連結影響がフランスにおける販売数量の減少を吸収し、37.3%増となりました。
営業利益は、フランスにおける軟調な市況の影響や、NPTのM&A関連費用の計上、インフレに伴う販管費の増加などにより、23.8%減となりました。


売上収益・営業利益・営業利益率の推移

市場シェア※2
Cromology |
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建築用 No.1(イタリア)、No.2(フランス(プロ向け)・ポルトガル)
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JUB |
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- 2021年はプロフォーマ値(Cromology・JUBの合算値)。2022年のJUBの業績は、12ヵ月分を表示(プロフォーマ値)。為替レートは1EUR=138.5円を適用。また、DuluxGroupの開示区分を変更したことにより、2022年以降はCromology、JUB、NPT、Craig&Rose、Maison Decoの各事業を含む
- 当社推計
非財務成果(2024年実績)
DuluxGroup(連結) |
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DGL(太平洋) |
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DGL(欧州) |
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※2022年からの数値の低下は市場価格の変動の影響を受けたためであり、Cromologyにおいては再生可能エネルギーの購入、JUBにおいては太陽光発電の継続利用を実施しており、再生可能エネルギーの利用を促進する傾向に変化はありません。