グローバル
2021.04.06

業界初のナノ技術を駆使した 次世代型加水分解船底防汚塗料「FASTAR」

日本ペイントホールディングス株式会社のグループ会社で、船舶用塗料を手掛ける日本ペイントマリン株式会社は、独自のナノテクノロジーを駆使した業界初の親水疎水ナノドメイン構造を採用した加水分解型の船底防汚塗料「FASTAR」 を2021年1月より発売いたしました。

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業界初のナノ技術を駆使した 次世代型加水分解船底防汚塗料「FASTAR」

船底防汚塗料「FASTAR」は「もっと速く、もっとクリーンに」をコンセプトに開発され、海水温度や船速といった外部環境の影響を最小限に抑えることで、船舶の安定運航に貢献し、海洋環境に優しい塗料として設計されています。

これまでの船底防汚技術をさらに進化させたFASTARは、塗膜中に「親水疎水ナノドメイン構造」を形成し、ナノ化させた塗膜表層面から防汚成分を均一かつ効率的に溶出させる事で高い防汚性能を発揮します。


従来品とFASTARの防汚活性面には以下のような違いがあります。

FASTER塗膜画像

この技術が導入されたFASTARは次のような課題解決に貢献します。

  1. 海洋環境の負荷を抑制する
    ナノドメイン技術を導入した樹脂の採用により、塗膜表層に防汚成分を拡散・保持。防汚剤の溶出量を従来比で最大50%低減します。
  2. 塗装工程を削減する
    塗膜の厚みを同社従来品比で約3割低減可能。これにより塗装回数が減り、工期を約37%短縮します。
  3. 燃料消費量低減、CO2削減、経済メリットを発揮する
    ラインアップ製品のうち2製品には、マグロの皮膚をヒントに海水と船体の間の摩擦抵抗を低減させる日本ペイントマリン独自の「ウォータートラッピング技術」が採用されており、約8%の船舶の省燃費に貢献します。

 近年、地球温暖化による海水温度の急激な変化や海運市況の変化に伴う船舶運航の多様化が進んでいます。また、海洋汚染防止や、CO2削減が求められております。当社は、社会が抱える環境課題に向き合い、快適で効率的な船舶の運航を持続的にサポートする船底塗料の製品化を目指してまいります。

業界初のナノ技術を駆使した 次世代型加水分解船底防汚塗料「FASTAR」を新発売 ~船舶の効率的な運航と環境負荷低減に貢献~

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