- 研究開発
- 2020.11.07
吸着型粘着剤 設計技術
くっついたり剥がしたり繰り返し使用できる「吸盤」のような塗膜を開発しました。内装張替の省力化と省人化に貢献します。
#生活水準の向上
#工業用塗料
#製品化済
吸着型粘着剤 設計技術とは
従来の粘着剤では達成しえなかった、凸凹面に対しても一定以上の貼付け強度を有し、且つ、糊残りせず再剥離可能な吸着型粘着剤を独自開発しました。適切な膜物性制御と塗膜中に多量の気泡を安定的に含有させるという特殊技術により、「吸盤」のような塗膜形成が可能になりました。
どのような技術か?
技術のコアは、吸着機構を実現するための「塗膜の粘弾性制御」と「泡の安定化技術」です。
・容易に変形できる柔軟性と剥離時のひずみに耐えられる強靭性を併せ持つ塗膜物性
・なぜ泡は消えるのか?に着目し、それを踏まえ泡の安定化に繋がる液性状の制御
これらにより、「吸盤」のような塗膜を工業的に作製可能になりました。
社会課題解決への貢献
少子高齢化により、壁紙施工などの職人数は減少しており、現場の省力化、省人化が求められています。この技術は繰り返し貼って剥がせることから、内装材用の粘着剤として使用することで、新築の壁紙施工はもちろんリフォーム時の張替やテナントの内装変更の工程の省力化、省人化に貢献します。