- 研究開発
- 2020.10.05
遮熱技術
太陽光のうち、吸収されると熱に変わる赤外線を効率的に反射する技術です。屋内環境の改善やヒートアイランド現象の緩和が期待できます。
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遮熱技術とは
遮熱技術は日射エネルギーを効率よく反射させる技術です。上塗り塗膜には赤外線の吸収を抑えた特殊な顔料を用いています。さらに上塗り塗膜を透過した一部の赤外線も専用の下塗り塗膜で反射することで、複層膜で遮熱効果を高めています。このように日射エネルギーを反射させることで屋根や路面が高温になるのを防ぎます。
どのような技術か?
日射には紫外線、可視光線、赤外線が含まれていますが、この中で特に赤外線は物質に吸収されて熱に変わる性質があります。遮熱塗料は同色相の一般的な塗料と比較して、赤外線の反射率が高くなるように設計しています。反射率は色相によっても異なりますが、反射率が高いほど遮熱効果が高くなります。
社会課題解決への貢献
大都市部では、ヒートアイランド現象と呼ばれる、地球温暖化を上回る勢いで気温の上昇が観測されています。主な原因としては、コンクリート建築物やアスファルト舗装された道路への日射エネルギーの蓄熱が挙げられます。遮熱塗料はこれらの建築物や路面への蓄熱を抑制することにより、ヒートアイランド現象の緩和や屋内環境の改善に期待が持てます。