研究開発
2020.09.27

塗装時間短縮を可能にする水性塗料用粘性制御技術

スプレー塗装時に低下した塗料粘度を塗着後に速やかに回復させる粘性制御を適用した水性塗料設計技術です。予備乾燥なしに塗り重ね(連続塗装)ができるようになり塗装時間を短縮(生産性向上)できるため、水性塗料の普及による作業環境の改善に貢献します。

#資源と汚染 #労働災害・健康被害 #製品化済 #自動車補修 #自動車用

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塗装時間短縮を可能にする水性塗料用粘性制御技術
塗装時間短縮を可能にする水性塗料用粘性制御技術とは

塗装時間短縮を可能にする水性塗料用粘性制御技術とは

日本ペイントホールディングスグループは自動車補修塗料として、連続塗装可能な水性ベース塗料を開発しました。水性塗料は水の蒸発が従来の溶剤系塗料より遅く塗着時に高粘度化することが難しいため、タレやムラ等が発生し易く、予備乾燥なしに塗り重ねること(連続塗装)が困難でした。せん断速度依存性を付与した塗料粘性設計により、スプレー塗装時の微粒化性と塗着時の回復粘度確保を両立しました。

どのような技術か?

どのような技術か?

塗装前は特殊樹脂と特殊増粘剤がネットワークを形成し、粘性を発現していますが、スプレー塗装等のせん断力によりネットワークが解れ低粘度化し、良好な微粒化を呈します。塗装後、せん断力から解放されると速やかにネットワークが再形成され、タレ、ムラ等を生じない塗着粘度を回復・保持します。従って塗装1コート毎に予備乾燥しなくても塗り重ねによるタレ等の不具合が生じず連続塗装が可能となりました。

社会課題解決への貢献

社会課題解決への貢献

自動車鈑金塗装業界に影響する各種法規制は環境省(環境)から厚労省(健康・安全)へと移行しています。また入庫数減少や慢性的な人材不足により、生産性を向上し収益性を上げることと共に安心して働ける環境を整え人材を育成することが業界には求められています。本技術を応用した日本ペイントホールディングスグループの水性塗料は、VOCは溶剤系塗料よりも大幅に低減、CO2(ブース加熱、塗装ガン使用、送風のエネルギー使用量)は従来水性塗料よりも削減、連続塗装可能となるため作業時間も溶剤系塗料に匹敵する、各種法規制対応と生産性を兼ね備えています。

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