研究開発
2020.09.27

環境配慮型 船底用 防汚技術

塗膜表面のナノドメイン化制御技術により、船舶の燃料消費を大幅に低減し大気中への温室効果ガスの削減に貢献します。

#資源と汚染 #生活水準の向上 #製品化済 #船舶用

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環境配慮型 船底用 防汚技術
環境配慮型 船底用 防汚技術とは

環境配慮型 船底用 防汚技術とは

船底には、フジツボ等の海洋生物の付着を防止するために船舶防汚塗料が塗装されます。海洋生物が船底に付着すると、抵抗が生じて船舶の燃費悪化や船速低下の原因となり、船舶の運航効率を悪化させます。当社は、海洋生物の付着を防止し、海洋環境・大気環境の負荷を低減させることをテーマに、船底防汚塗料の開発を行ってきました。本技術のポイントは2点あります。1点目は、当社独自のヒドロゲルを活用したウォータートラップ技術により、燃費低減を可能にした点です。2点目は防汚性について、船底防汚塗料の主流は加水分解型であり、これは主に防汚成分と加水分解樹脂から形成され、水中での塗膜表面の更新により防汚性を維持しています。今回の技術のポイントは、樹脂で親水疎水ドメインを形成し、防汚成分を均一に拡散させることで、結果として低いポリシングレート(塗膜消耗率)で防汚性を発揮できるようにした点です。

どのような技術か?

どのような技術か?

マグロは皮膚が分厚い粘膜で覆われ海水との摩擦抵抗を下げることで高速で泳ぐことができるといわれています。我々は、これをヒントに塗料用に特殊設計ヒドロゲルを開発し、塗膜表面に擬水和層を形成させて水流の摩擦抵抗を低減しました。また、塗膜化した際に親水・疎水ナノドメイン構造を形成する加水分解樹脂を開発することで、塗膜に含まれる亜酸化銅に含まれる防汚成分を細分化して均一に溶出しやすくなった結果、低ポリシングレートと防汚性の両立を可能としました。

社会課題解決への貢献

社会課題解決への貢献

日本ペイントホールディングスグループはこれまで、様々な加水分解型船底防汚開発を行ってきました。特に昨今の地球温暖化に対しては、船舶の摩擦抵抗の低減、それに伴い燃料消費を大幅に低減し大気中への温室効果ガスの削減に大きく貢献する事ができます。実際に外航海運からの排出炭酸ガスはドイツ一国分の排出量に匹敵します。船舶の運航効率の改善を船底塗料からアプローチすることで、全世界を運航する船舶の運航改善および環境面で大きく貢献できるものと考えています。

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