研究開発
2022.10.31

加飾フィルム

当社の加飾フィルムは、長年培ってきた自動車コーティング技術を応用することで、伸びるのに硬いという高スペックを実現し、多くのお客様に満足いただいています。

#資源と汚染 #製品化済 #自動車 #自動車用塗料

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加飾フィルム

自動車用フィルム

従来のスプレー塗装ではできなかったデザイン施工や機能性を付与できる加飾フィルムは、近年そのニーズが急激に高まりつつあります。当社の加飾フィルムは、長年培ってきた自動車用コーティング技術のノウハウを応用できるからこそ、高いスペックを実現し、お客様のニーズに合わせて価値を提供できる製品です。

自由なデザインや色彩と機能性を提供

自由なデザインや色彩と機能性を提供

塗料メーカーである強みを活かし、従来の塗装のような色彩やメタリック調など多彩な意匠を発現できるほか、印刷技術を用いて従来の塗装では不可能な、複雑な加飾デザインも自由に施すことができます。また同時に、汚れ防止性や指紋防止性、抗菌・抗ウイルス性や反射防止性など、用途やニーズに合わせて様々な機能を付与することも可能です。
金型内に設置したフィルムに基材となる樹脂を噴射し熱融着させるフィルムインサートモールドラミネーション工法や、成形した樹脂に後からラミネートするアウトモールドラミネーション工法など、お客様のニーズに最適な成形方法を提案いたします。

伸びるフィルム素材による高度な施工性

伸びるフィルム素材による高度な施工性

一般的にフィルムは、優れた強度を保つため非常に高い架橋密度となるよう塗膜設計し硬くしますが、硬いと伸びず自由な施工が出来なくなり、逆に伸びるよう柔らかい塗膜にすると強度は低下してしまう背反関係にあります。
当社の加飾フィルムは、常温時は未硬化でもある程度の硬さを保ちつつ、高温時は軟化、熱利用で平滑面を復元させ最終的に紫外線硬化により硬く形成できる樹脂設計にすることで、伸ばしてから硬化させるアフターキュア型の工法を取り入れました。約300%まで伸びる柔軟性を担保しつつ、自動車内装スペックをクリアできる強度も持ち合わせているため、お客様のニーズに合わせ、自由な形状に施工することができます。

新しい意匠表現を可能にする光透過技術

新しい意匠表現を可能にする光透過技術

光干渉を活用し、光の反射率と透過率を制御する技術を用いて、様々な意匠表現を可能にします。例えば、ライトを消している間は無地に見えても、ライトを点けると光を透過させた部分が浮かび上がるような意匠表現や、今までにない幅広いデザインを可能にする技術です。

環境への負荷低減

環境への負荷低減

加飾フィルムを用いて車内外部品やルーフをコーティングした場合、従来の塗装プロセスと比較して最大68%のCO2排出量削減効果があると試算しています。例えばフィルムインサートモールドラミネーション工法は、金型の中で樹脂とフィルムを同時に成形するため、従来の塗装と比較して、工数や、かかる熱量も削減できます。カーボンニュートラルに向けた動きが活発になる中で、加飾フィルムは今注目されている新しいコーティング技術です。

※当社試算。CO2削減効果は、フィルムの構成、プロセスによって異なるため、詳細はお問い合わせください。

非自動車用フィルム

当社の加飾フィルムは自動車用のみならず、日本ペイントグループが扱う各事業での展開も進めています。自由な形状に施工でき、多彩な意匠デザインを可能にする当社の加飾フィルムは、様々な分野に応用できる製品です。

例えば、黒いガラスパネルのイメージがある太陽電池を、加飾フィルムの技術でカラフルにすることができたら、
建物の屋根だけでなく、壁にも太陽電池を搭載できるかもしれません。
アウトドアの時、もしもテントが太陽電池になっていたら??
服や帽子で発電できたら??
想像してみると、ワクワクしてきませんか?
環境に優しい太陽電池で新しい未来を思い描きながら、研究開発を進めています。

開発事例

  • 太陽電池に自由なデザインとカラーリングを実現する「太陽電池向け加飾フィルム」をトヨタ自動車と共同開発

  • 太陽電池向け加飾フィルムを使用し、広告イベントを実施

加飾フィルムに関するお問い合わせ

技術一覧

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