概要
日本ペイントインドは、インドのタミルナードゥ州において技能開発関連活動の中核を担うTamil Nadu Skill Development Corporation(TNSDC)との連携を通じて、塗装・装飾分野における技能認定と人材育成に取り組んでいます。長年にわたり培われてきた職人の技術に正当な評価を与えるとともに、若手人材の育成を支援することで、将来に向けた労働力の強化に貢献しています。
Tamil Nadu Skill Development Corporation(TNSDC)とは
TNSDCは、州における技能開発関連活動の中核機関であり、産業界、業界団体、研修実施機関、セクタースキルカウンシル、評価機関をはじめ、州政府および中央政府のさまざまな機関の取り組みを集約・連携させることを目的としています。さらに、民間および政府の研修機関を認定・登録することで、就職につながる質の高い技能訓練の提供に努めています。
長年の経験で培われた技能を認定
TNSDCと連携して立ち上げたRecognition of Prior Learning(RPL)プログラムは、資格の有無にかかわらず、長年にわたり高度な技能を培ってきた職人の価値を正当に認めるためのプログラムです。
本プログラムでは、タミルナードゥ州23地区に暮らすスリランカ難民のタミル人塗装職人を対象に、これまで建設現場で培ってきた技能と経験を正式に認定しています。基礎技能を一から教えるのではなく、すでに実務の中で発揮されてきた熟練の職人技を認め、その価値を明確にする取り組みです。これにより、参加者の生計向上を後押しするとともに、より包摂的な労働力の形成にもつながっています。

塗装・装飾分野の次世代人材を育成
また、TNSDCとの協働のもと、塗装・装飾分野における若手人材の育成にも取り組んでいます。地区レベルおよび州レベルの技能競技会を実施した後、自社トレーニングセンターにて1週間の集中研修を行い、実践的で業界に即した学びの機会を提供しました。
その結果、将来有望な5名の候補者が選抜され、全国レベルの塗装・装飾技能競技会にタミルナードゥ州代表として挑戦するための指導・育成を受けました。こうした取り組みは、若い人材が技能を通じて自信を深め、将来のキャリア形成につなげていくことを支えています。


TN Skills 2025(タミルナードゥ州技能競技大会)での評価
この取り組みは、チェンナイのValluvar Kottamで開催されたTN Skills 2025の表彰式においても正式に評価されました。式典にはタミルナードゥ州副首相をはじめとする政府関係者が出席し、日本ペイント・インドはLetter of Engagement(LoE)を受領しました。これは、同州における技能開発の推進に向けた一つの節目となりました。

日本ペイント・インドは今後も、政府および業界パートナーと連携しながら、経験豊かな職人の技能を認め、若手人材の育成を支援していきます。