資源と汚染
グループ方針
持続可能な資源の利用や環境・生物多様性の保護は、当社グループの事業やコミュニティにとって不可欠です。製品とサプライチェーンにおけるライフサイクルと資源循環の改善に取り組んでいきます。
リスクと機会
「資源と汚染」に関連する主なリスクと機会は「マテリアリティ/リスクと機会」をご覧ください。当社グループ全体に共通する課題も存在する一方で、各PCGはそれぞれの地域の状況や各社の改善計画の進捗に基づいた独自の優先事項を打ち立てています。
改善点と実績
2024年、総廃棄物発生量は9.1%増加し、1トンあたり16kg/tとなり、有害廃棄物の割合は3.7ポイント上昇し、40.3%になりました。
回収された廃棄物量(リサイクル・再利用)は14.9ポイント増加し、総廃棄物発生量の45.7%を占めるようになりました。
実績の変化は、買収企業の組み入れによる増加が含まれる一方、廃棄物回収改善施策の実施による効率性の向上や、データ統合や報告の改善など、さまざまな要因の影響を受けています。
水については、取水量が0.9%増加し、1トンあたり0.55kL/tとなり、消費量は2.3%増加し、0.48kL/tでした。
2024年において、総水消費量の56%は水ストレスが高い、または非常に高い地域で消費されており、前年より3.8ポイント減少しました。
高ストレス地域の指標は、水ストレスが高い地域での水消費の理解を深めるために設定されたものです。
報告を開始してから2年目となり、PCG全体で改善が必要な地域の優先付けに役立てています。
実績
各PCGの実績と前年からの変化、主な要因については下表の通りです。
資源と汚染関連の指標と実績(2024年)
※()内は前年比
PCG | 廃棄物 | 水 | 実施項目 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
総廃棄物発生量 (kg/生産量t) |
有害廃棄物発生量 (総発生量に占める割合) |
廃棄物回収量 (総発生量に占める割合) |
取水量 (kL/生産量t) |
水消費量 (kL/生産量t) |
高ストレス地域の水消費量 (総消費量に占める割合) |
||
NIPSEAグループ | 12.1 (+16.3%) |
52.8% (+6.0pp) |
37.3% (-26.4pp) |
0.49 (+0.2%) |
0.48 (+0.8%) |
63% (-3pp) |
NIPSEA中国において、廃棄物情報の追跡強化、リサイクル効率の向上、 環境への悪影響の軽減・排除を目的としたライフサイクル全体の廃棄物管理システムを導入 |
DuluxGroup | 32.9 (-17.9%) |
24.1% (-2.5pp) |
52.4% (-0.1pp) |
0.57 (+4.8%) |
0.38 (+12.2%) |
27% (-9pp) |
2030年までの埋立廃棄物削減目標とロードマップの達成を継続。 重要性の高い廃棄物ストリームの削減・転換に重点を置くとともに、 主要な取り組みの実施を管理するための廃棄物改善計画を策定 |
日本グループ | 53.1 (-0.8%) |
11.0% (-1.4pp) |
82.7% (-2.1pp) |
1.63 (-1.6%) |
0.57 (+7.5%) |
0% (0pp) |
廃棄物の分別方法の改善を通じた有効資源への転換を促進。 塗料配合での洗浄水の再利用(二次利用)や製造工程での洗浄水のリサイクル率の向上など、 水使用の最適化に向けた取り組みを実施 |
Dunn-Edwards | 36.4 (+267.5%)※ |
2.9% (+1.9pp) |
15.3% (+9.8pp) |
0.85 (+35.5%) |
0.85 (+69.7%) |
0% (0pp) |
店舗廃棄物の報告を開始し、実績の可視化を強化 |
合計 | 16.0 (+9.1%) |
40.3% (+3.7pp) |
45.7% (+14.9pp) |
0.55 (+0.9%) |
0.48 (+2.3%) |
56% (-4pp) |
グループ全体でペストプラクティスの共有を継続 |
※ 店舗廃棄物も新たに報告対象に加えており、総廃棄物の約70~80%を占める
資源と汚染関連の詳細データはESGデータページをご参照ください。