独立社外取締役 三橋 優隆

独立社外取締役 三橋 優隆
プロフィール
2020年3月に当社独立社外取締役に就任し、監査委員会委員長を務める。「アセット・アセンブラー」モデルを支えるグループ監査体制である「Audit on Audit」の枠組みを構築するなど重要な役割を果たす。
また、「アジア合弁事業100%化、インドネシア事業買収」、「欧州自動車用事業・インド事業の譲渡」に関する特別委員会(それぞれ2020年3月設置、2021年6月設置)の委員として、客観的・専門的見地から審議の深化に貢献した。
約40年におよぶ監査法人における公認会計士としての会計監査、M&A関連業務の多様な経験や、ESG・サステナビリティの観点から企業の長期価値創造を支援してきた高い見識に基づき、取締役会の議論の多様化に貢献している。
Q.1

ご自身の強みやスキルについて教えてください。

私の強みの一つ目は、長年にわたり監査法人PwC Japanグループで公認会計士として会計監査を担当してきたことと、M&Aのデュー・ディリジェンスに関わってきた経験から、リスクマネジメントの勘所を熟知していることです。これに基づき、2020年、2021年に当社の大株主である「ウットラムグループ」との取引に際し設置された特別委員会において、少数株主利益の保護はもちろんのこと、会計監査の視点やデュー・ディリジェンスの経験などに基づき助言を行いました。

二つ目は、現役のESG・サステナビリティの専門家として多様な企業へアドバイスを行っていますので、グローバルトレンドやステークホルダーが注視していることについての情報や課題、課題解決への効果的な取り組みについて助言ができることです。当社では、「アセット・アセンブラー」モデルのもと、共同社長の直下に「マテリアリティ」をベースとしたグローバルチームを編成し、自律型サステナビリティ体制が構築されています。このような執行側の活動をより先進的・効率的に進めるべく助言していきたいと考えています。

三つ目として、パートナーとしてPwCの経営に参画した経験も当社取締役会の議論の多様化に生かしています。同社はフラットな組織のグローバル企業であり、相互信頼によりビジネスを進めていく経営スタイルでした。これは「アセット・アセンブラー」モデルを志向する当社と親和的です。このモデルは現地との相互信頼がなくては成り立ちません。加えて、その信頼関係を支えるリスク管理のツボを押えた仕組みを持つことも重要です。私は監査委員長として、連結子会社である「パートナー会社」がそれぞれ信頼に足る監査体制を作り、当社がその体制を監査する「Audit on Audit」の枠組み構築を進めてきました。これにより、パートナー会社が「健全な警戒心」を働かせつつ自律的に意思決定し、より機動的にリスクマネジメントを行うことが可能となります。

私は、2019年に当社のガバナンス諮問委員会のアドバイザーとして指名委員会等設置会社移行の機関設計に携わり、その後、独立社外取締役に就任しました。これからも自らの強みを生かし、当社のガバナンス改革を継続していくとともに、取締役会の意思決定に貢献し共同社長の業務執行をサポートすることが私の重要な役割と認識しています。

Q.2

MSVをミッションとする当社の強みや魅力、課題についてのお考えをお聞かせください。

当社グループの強みは、当社と各パートナー会社、パートナー会社間の強固な信頼関係だと認識しています。パートナー会社を中央集権的に統制するのではなく、優秀な経営陣が自律的に経営する各パートナー会社のポテンシャルをさらに引き出すことで、結果的に当社グループ全体のEPSが最大化し、MSVの実現につながると考えます。事実、これまでにパートナー会社となった後にさらなる発展を遂げている会社が多くあります。このような実績は、今後も優秀な経営陣を惹きつけることのできる重要な要素であると考えます。監査委員会においてもさらに相互信頼を深化させるべく、当社グループの主要経営陣とのコミュニケーションの機会を積極的に創出しています。

最後に、「アセット・アセンブラー」モデルは当社特有の相互信頼に依拠したガバナンススタイルであるからこそ、取締役会の議論において、「現地の都合の良い論理に陥っていないか」「合理的な根拠に基づく適切なものか」という視点を常に持つことが必要です。特に、私の専門分野である会計、リスクマネジメント、ESG・サステナビリティの観点から指摘・助言を行っていきたいと考えます。また、当社のみならず個々のパートナー会社においても、これらの視点が具備されるよう「Audit on Audit」の枠組みを通じてモニタリング・提案をしていきたいと考えています。

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