独立社外取締役　リム・フィーホア

Q.1

ご自身の強みやスキルについて教えてください。

2022年3月に当社の独立社外取締役に就任して以来、戦略やファイナンス、法規制の問題、中国・東南アジアの市況に関する取締役会の議論を中心に積極的に貢献してきました。
こうした活動の中で、これまで官民両分野においてリーダーシップを発揮してきた経験を生かしています。例えば、私は、災害や市場の混乱等の重大な危機に対して、政府がどのように対応する傾向があるかを熟知しています。近年、中国の不動産市場が不安定ですが、この知見に基づき、中国市場が抱える課題に対して当社事業が強固かつ財務的な対応が取れるようアドバイスしています。
また、多国籍企業での経験や豊富な事業改革の実績も、株主価値最大化（MSV）実現に向けたガバナンス上の監督や、質の高い事業運営を確保するための助言に役立っています。

加えて、当社の最適な資本構成を実現するため、M&Aを含む金融市場での経験を生かしながら、さまざまな資金源とそのコストを把握し、適切に資本が活用されるよう目を配っています。
「人的資本」も同様に重要な課題であり、今年度からは、執行側の方針策定にも貢献したいと考えています。
優良かつ成長性のあるアセットを積み上げるという当社の戦略を成功させるためには、優秀な経営陣による事業経営を維持することが不可欠です。そのためには、後継者計画や人材発掘、キャリアデザイン研修・経験の提供などが求められるでしょう。これらは私が前職や現職で積極的に貢献してきた領域であり、有効なアドバイスができると考えています。

Q.2

MSVをミッションとする当社の強みや魅力、課題についてのお考えをお聞かせください。

当社は、塗料・周辺分野における事業に直接関連するスキルのみならず、市場ノウハウやリーダーシップポジションによる優位性など、間接的な戦略的経営ノウハウの獲得を求めて優良なアセットを積み上げており、前途有望な成長軌道に乗っています。また、持続可能な成長を目指し、今後も優秀な経営陣が率いる有望なパートナー会社を発掘していくことでしょう。
こうした「アセット・アセンブラー」として当社が成功するためには、パートナー会社としてグループに参画する企業の財務健全性だけでなく、経営陣らのリーダーシップの強さにも留意しながらM&Aの機会を見極めることが、引き続き最重要であると考えています。
私はこうしたプロセスにおいて、当社の経営陣を全面的にサポートしていきます。
また、パートナー会社の自律性を十分に認めつつ、当社グループ企業のリソースを活用するバランスも同様に重要です。つまり、異なる文化を理解し、潜在的な問題に注意を促すことが今後も重要であり、その鍵こそが「信頼」です。
また、M&Aとは別に、既存事業の位置付けの見直しやデジタル化も必要になるでしょう。私は、さまざまな事業の評価、特に無形資産の評価について知見を提供してまいります。

MSVの実現に向けた前途有望な成長に向けて、全力で貢献してまいります。