
立ちはだかる壁
11/26(土) 日本ペイントマレッツ 2-3 日本生命レッドエルフ
【第1マッチ(ダブルス) 】 芝田 沙季・大藤 沙月 2-0 ジャン ホイ・赤江 夏星(11-8/11-4)
【第2マッチ(シングルス)】 橋本 帆乃香 0-3 伊藤 美誠(8-11/7-11/9-11)
【第3マッチ(シングルス)】 佐藤 瞳 2-3 赤江 夏星(11-7/10-11/6-11/11-3/9-11)
【第4マッチ(シングルス)】 芝田 沙季3-2 森 さくら(8-11/11-8/11-6/11-7/11-9)
【第5マッチ(シングルス)】 大藤 沙月 0-1 伊藤 美誠(8-11)
今シーズン初対戦となる、日本生命レッドエルフとの試合。 波乱は、第3マッチで起きた。 相手は高校生チャンピオン。挑戦する側は、失うモノはなく、なんの怖さもない。 勝ったらすごいと言われ、負けても相手が強かったから負けたと言える。 だがその逆の立場の怖さを皆さんは経験したことがあるだろうか。絶対に勝たないといけない場面で年下に向かってこられるのは、とてつもない恐怖感だ。
筆者も選手時代に何度も経験し、何度も苦しめられてきたので、その怖さは痛いほどわかる。 今回の試合では、佐藤選手が勝たないといけない…という雰囲気が漂っていた。その空気にプレッシャーを感じずにはいられなかった。
出だしは好調で佐藤選手らしい攻撃的なプレーが見られたが、流れは2ゲーム目で大きく変わる。佐藤選手の攻撃の数が減った。それと同時に不安な表情も見られた。
相手は強気でラケットを振ってくる中、なんとか粘ってフルセットまで持ち込むが相手の勢いに呑まれた。「相手は勢いにのってきていた。
勝たないといけないと思い、硬くなってしまったのだと思う。今、佐藤選手はプレースタイルで悩んでいる時期だと思う。
自分にしっくりくるものを見つけてほしいですね」と大嶋監督。 試合の帰り道、筆者は佐藤選手と会話したが、その目は光るもので溢れていた。なかなか勝てない時期が続き、
悔しい気持ちと申し訳ない気持ちで満ちている言葉の数々が並べられた。 成長する為には必ず、壁にぶち当たる。成長過程に、今、佐藤選手はいるはずだ。私たちはそれを見守っていくしかない。 “失敗は成功の基”この言葉を信じて、まだまだ佐藤選手の挑戦はつづく。そしてマレッツの挑戦もつづく…
(Text by Uchinami.Y Photo by /T.LEAGUE/AFLO SPORT)
【次戦】
12/3(土)15:00- vs.九州アスティーダ @新発田カルチャーセンター