コミュニティとともに成長
当社グループは、CSRの枠組みと長期的なコミュニティ・エンゲージメント戦略のもと、全てのステークホルダーを含めた良好なコミュニティを構築し、持続可能な事業成長を実現していきます。
MSV実現に向けた取り組み
全ての人々に豊かな彩りと快適さを提供する革新的なソリューションを提供することは、当社グループの創業以来の変わらぬ使命です。当社グループは持続可能な発展へのコミットメントの一環として、事業活動を通じたコミュニティのより良い生活の実現に向けた支援と推進に努めています。この目標を達成するため、グローバルCSRの枠組み「Coloring Lives」のもとで、3つの重点分野(3E)を設定しました。3Eは、将来のステークホルダー育成に重点を置く「Education(教育)」、職業訓練を通じた社会的弱者の支援と才能ある若者の発掘に重点を置く「Empowerment(エンパワメント)」、コミュニティやステークホルダーとの協働に重点を置く「Engagement(エンゲージメント)」で構成されます。
社会への投資は、コミュニティの活性化を通じたビジネスチャンスの拡大、当社グループの従業員エンゲージメントとコミットメントの向上、コミュニティとの連携強化などの潜在的な機会をもたらし、当社グループのミッションであるMSVの実現に寄与します。反対に、ステークホルダーに対する責務の充足を軽視した場合はリスクにつながります。コミュニティからの信頼を失えば、優秀な人材や信頼できる取引先を確保・維持できなくなり、消費者や顧客のロイヤルティ、ひいては株主からの信頼の低下を招き、MSV実現に悪影響を及ぼしかねません。
社会貢献活動の重点分野と活動例(2024年)
Education(教育) 将来の顧客や従業員になり得る子どもや学生を対象とした活動 |
Empowerment(エンパワメント) 社会的弱者の活動支援や職業訓練、才能ある個人の発掘を行う活動 |
Engagement(エンゲージメント) コミュニティやステークホルダーとの協働、NGOとの協力、災害救援などを行う活動 |
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NIPSEA Group
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社会貢献活動の成果(2024年)
当社グループは世界で約2,946万人を対象とする800件超の社会貢献活動を実施しました。受益者や団体への寄付金額
は158万米ドルを超えており、うち約86万米ドルは非営利団体への寄付となります。
具体的な活動としては、「Dulux Study Tour」を通じてオーストラリア建築家協会とのパートナーシップを継続しており、次世代の建築家育成を支援しています。2024年には、選抜された5名の建築家と東京・ベルリン・マドリードの象徴的な建築現場を訪問し、世界の建築コミュニティとのつながりをさらに強化しました。NIPSEAグループでは「Color, Way ofLove」プロジェクトの一環として、中国の小学校の改修を毎年行っています。2024年には、地方の小学校20校を塗り替え、本やバッグを寄贈することで、地域社会に愛と彩り、喜びをもたらしました。こうした取り組みは、多様な
コミュニティに大きな変化をもたらす活動に対して当社グループが積極的に関与していることを示しており、持続可能な発展と社会ウェルビーイングの向上を促進する当社グループのコミットメントの証でもあります。
社会貢献活動への投資と成果・影響(2024年)
プロジェクト数 | 800件超 | |
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投入リソース | 受益者への寄付金額 | 158万米ドル超 |
活動に費やした時間 | 17.5万時間超 | |
活動に参加した従業員・ボランティア | 14,000人超 | |
活動に使用した塗料 | 69.3万リットル超 | |
成果・影響 | 影響を与えた方々 | 2,946万人超 |
具体的な取り組み
地域社会のニーズに応える活動展開(Education, Empowerment, Engagement)
より効果的な社会貢献活動を行うには地域社会のニーズを把握することは不可欠です。日本ペイントが地域課題の解決をサポートするプロジェクト「HAPPY PAINT PROJECT」では約7割の活動が地域社会からの要望で始まっています。地域の要望を同プロジェクトに採択する基準として、プロジェクトの「新規性」「社会性」「地域性」などを定めており、ビジネスにもインパクトのある展開を目指しています。


社会貢献活動に対する従業員参加の推進(Education,Engagement)
当社グループでは社会貢献活動への社員参加を応援しています。
自治体等からの要請の場合は特別休暇を付与し、本人の希望により青年海外協力隊参加を理由とした休職の実績があります。
社員ボランティアが展開する活動は多くあります。
子ども化学実験ショー(「夢・化学-21」委員会主催)です。関東と関西で年に2回開催され、当社は毎回約60名のボランティアを社員から募り、電着塗装を体験するブースを出展してきました。自動車ボディの塗装に使われる技術で仕上げた自作の定規は子どもたちから人気があります。

