中期経営計画の振り返り

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安定した地域・事業ポートフォリオの確立を通じた成長戦略の軌跡

サバイバルチャレンジ Ⅰ,Ⅱ(2009年5月公表)

基本方針

確固たる利益体質の定着
─成長企業への転換─
(市場から稼げる体質への転換)

基本戦略

  • コスト構造の改革/既存事業の売上・利益拡大/新市場の創造
  • アジアでの持続的成長・収益体質強化/北米収益基盤の強化

定量目標・実績


2014
計画 実績
売上高 2,500億円 2,606億円
営業利益 250億円 334億円
営業利益率 10.0% 12.8%

成果

  • 国内中心に徹底したコスト削減で、収益性を大きく改善し、目標を達成

課題

  • リーマンショック後の緊急対策として、長期視点の投資も抑制したコスト削減を断行したため、現状の設備老朽化や人材高齢化を招く
  • 2014年に連結化したアジア合弁事業を通じた中国・アジア地域での成長

サバイバルチャレンジ Ⅲ(2015年5月公表)

基本方針

コーティングスおよびその関連事業がそれぞれグローバル地域においてLeading Position(各事業セグメントにおいて売上高トップ3以内)を獲得する

基本戦略

  • 最重要市場・中国で“Dominant”となる基盤を作る
  • 事業構造を大きく変え、アジアに立脚した事業展開を図り、成長性・収益性の高い汎用塗料の割合を高める

定量目標・実績


2017
計画 実績
売上高 7,000億円 6,053億円
営業利益 1,050億円 750億円
営業利益率 15.0% 12.4%

成果

  • 国内事業を再編し、事業別に分社化、持株会社化
  • アジア合弁事業の連結化による大幅な収益成長
  • 米Dunn-Edwards、独Bollig & Kemperの買収

課題

  • 円高に加えて、中国の環境規制などに伴う原材料費高騰の影響で、計画未達
  • アジア合弁事業100%化による利益の取り込み

N-20(2018年5月公表)

基本方針

アジアでの圧倒的ポジションを確立し、グローバルに成長を加速する

基本戦略

  • 既存セグメントの徹底的な強化
  • ポートフォリオ拡充の加速
  • 収益力の向上
  • “Global One Team”運営強化

定量目標・実績


2017 2020
実績※ 計画 実績
売上収益 6,102億円 7,500億円 7,811億円
営業利益 854億円 1,050億円 869億円
営業利益率 14.0% 14.0% 11.1%

※ 国際会計基準(IFRS)に準拠して再計算した数値

成果

将来の持続的な成長のための組織基盤を着実に強化

  • M&A(DuluxGroup、Betek Boya)によるオセアニア・トルコでの事業拡充
  • 先進的ガバナンス体制の構築(独立社外取締役比率67%、指名委員会等設置会社への移行)
  • 「力強いパートナーシップ」におけるシナジー創出およびトップ同士のパートナーシップ構築
  • 2020年度は過去最高の売上収益および営業利益を達成
  • アジア合弁事業100%化、インドネシア事業買収を発表

課題

中長期のサステナビリティの向上と収益性の改善

  • 営業利益率は2018年度に13.8%を達成するも、2019年度は減損損失、2020年度はコロナ影響などにより目標未達
  • 成長する塗料市場において、競合他社を上回る売上成長および収益性の改善
  • ESGを通じた事業機会の創出やCO2排出ネットゼロへの取り組み
  • 国内設備の老朽化、従業員の高齢化への対応として、DXの活用や優秀な人材獲得
売上収益と株価
地域別売上収益構成比
事業別売上収益構成比
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