「PERの最大化」に向けた考え方
MSVの実現に向けては、「EPS(1株当たり当期利益)」と「PER(株価収益率)」が重要な指標となります。当社グループは、EPS・PERの最大化につながる各種取り組みを推進することで、MSVの実現を中長期的に目指していきます。
PERは基本的に、EPS向上に対する資本市場からの期待値の反映です。当社は、積極的なIR活動や最適な財務戦略、サステナビリティ対応などと併せて、「良質なM&A」の実績を積み上げることで、EPS向上への期待を高め、「PERの最大化」を目指していきます。

当社の投資魅力を構成する下記の3点について、資本市場への理解浸透を図っています。
資本市場に理解頂きたいポイント
-
1
オーガニック成長とM&Aを両輪とする
「EPSコンパウンダー」 - 2 強固なキャッシュ創出力と規律ある資本配分
- 3 自律・分散型経営が生み出す成長の再現性
また当社では、2021年の共同社長体制を契機として、今後10年間のロードマップ(当期利益、M&A関連数値、財務KPIなど)を作成しながら適宜アップデートを重ねています。このロードマップは、いくつもの変数をもとにシミュレーションして、いかに安全かつ継続的にM&Aを実施しながら、株主価値を最大化していくかを見通すために作成しているもので、当社経営として達成は十分可能と考えています。
こうした考え方の一端を図示したものが下図になります。図表①はオーガニックとM&Aによる継続的なEPSの積み上げイメージを、図表②はPER向上のために必要と当社が考える要素をそれぞれ示しています。PERについては、未踏の領域に踏み込むつもりはなく、少なくとも少し前の水準にいかに早く戻せるかを想定しています。
- 図表①EPSトラックレコード

- 図表②PERトラックレコード

資本市場とのギャップ分析
(1)当社株価の分析(TOPIX化学業種、競合他社との比較)
- 2025年は過去最高業績を更新した一方、株価は業績伸長に見合う評価を十分に得られておらず、資本市場との認識ギャップ解消が課題
- 株価の変動をEPSとPERに分解すると、EPSは着実に成長している一方、PERの低下が株価の上昇を抑制
(2)各種指標とPERの相関関係分析
当社では、資本市場との認識ギャップを把握するため、売上成長率、ROIC、FCFマージン、FCF/EBITDAなどの各種指標とPERの相関関係を分析しています。売上成長率とROICはPERとの相関が比較的高く、「売上成長率×PER」では競合他社と比較してディスカウント評価、「ROIC×PER」ではプレミアム評価されていると分析しています。一方、FCF関連指標とPERの足元の相関は低く、利益成長率や資本効率など、他の要因の影響が大きいと見ています。
エクイティ・ストーリーの浸透
(1)買収主導型コンパウンダー(複利成長)企業
- オーガニック成長とM&Aという2つの高収益な成長ドライバー
- 強固なキャッシュ創出力と、高いリターンで再投資する能力
- 自律・分散型の事業モデルと、規律ある資本配分
(2)既存事業の成長性
- 既存事業は、厳しい市場環境下でもシェア拡大と収益性改善を継続
- 利益の質(再現性・持続性)の訴求が重要
- 高い市場シェア、強力なブランド、広範な販売チャネルなどの競争優位性を活用
(3)M&Aの再現性と資本効率
- 競争優位性を有する企業を、厳格な買収基準に基づき選別
- 初年度からのEPS貢献と、買収3年目でのROICのWACC超過を目指す
- 資本効率と利益成長のバランスを追求
対話の拡充・開示資料の充実
当社は、投資家インタビューなどを定期的に実施し、統合報告書をはじめとする開示・IR施策の改善を継続しています。投資家の皆様との対話で得られたご意見やご要望を踏まえ、開示内容のさらなる充実、対話機会の拡充、現場の人材や声、臨場感の発信強化に取り組んでいます。
(1)開示資料の充実
- 実力値を示す調整後利益を開示
- 販売数量、価格/ミックス、為替影響別の成長率を開示
- 長期業績ヒストリカル、オーガニック・インオーガニック別の利益貢献を提示
- 個社ROICを「のれん・無形資産」の有無で開示
- オーガニック成長とM&AによるEPS積み上げの道筋を提示
(2)対話機会の拡充
- 投資家の関心が高いテーマを取り上げる「IR DAY」を2024年から毎年開催
- 各地域・事業の責任者が直接説明し、質疑応答を実施
- 従来の化学・塗料セクターの投資家層から、EPSコンパウンダー企業を重視する投資家層へアプローチ先の優先順位を変更
- 米国・アジアに加え、欧州・カナダのグローバル投資家も定期的に訪問
(3)現場の人材や声、臨場感の発信強化
- 統合報告書を補完する具体事例や基礎情報をウェブサイトやインベスターブックに掲載・拡充
- 画像や動画などを通じて、サステナビリティの取り組みや現場の人材・声・臨場感を発信
- 研究開発の取り組みや現場の空気感を体感いただく「Investor Tour 2025」を開催
IR活動のKPI(2020-2025年)
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 投資家面談社数 | 346社 | 519社 | 695社 | 707社 | 806社 | 823社 |
| (うち、海外投資家) | - | - | 384社 | 397社 | 465社 | - |
| (うち、新規投資家) | - | - | 118社 | 82社 | 108社 | - |
| (うち、共同社長スピーカー) | - | - | 108社 | 87社 | 109社 | - |
| (うち、株式売出しに伴うロードショー) | - | - | 121社 | - | - | - |
| 流動性対比時価総額比率 | - | - | 0.18% | 0.17% | 0.16% | - |
| アナリストカバレッジ | - | - | 7社 | 6社 | 9社 | - |
注:2025年値は、統合報告書2026で確認可能な投資家面談社数のみを追加しています。
IR活動計画(2025年)
| 第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | |
|---|---|---|---|---|
| 四半期決算 |
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| 統合報告書 |
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| 国内 カンファレンス |
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| 海外 カンファレンス |
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| IRイベント |
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